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授業科目名
担当教員
感性情報工学及び演習
小俣 昌樹/木下 雄一朗
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCS331 2 (未登録) 3 後期 II
[概要]
「感性情報工学」とは,人間の五感(五官)や,快適性・好感度・選好・使いやすさ・総合評価といった,人間の主観や感性に基づく評価データから有益な情報を引き出して工学的に利用する学問分野である.本授業の前半では,嗜好や感覚データの収集方法およびその解析方法について講義する.後半では,感性の基礎となる視覚・聴覚・触覚・前庭感覚・味覚・嗅覚などの感覚に関する基本的特性を学び,測定実験およびその報告レポートを通してそれらの特性を確認する.
[具体的な達成目標]
(1)一対比較法・ME法・正規化順位法などの,心理尺度構成のための官能評価法を説明できること.
(2)極限法・調整法・恒常法などの,心理定数測定のための心理物理学的測定法を使用できること.
(3)視覚・聴覚・触覚・前庭感覚・味覚・嗅覚などの人間の感覚について,生理学的および心理物理学的基礎特性を説明できること.
(4)視覚や聴覚などに関する基本的な官能検査の実験を実施して,その報告レポートを作成できること.
[必要知識・準備]
統計学に基づく知識を必要とする内容が含まれているため,「確率統計及び演習II」を履修し,内容を理解していることが望ましい.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %人間の感覚についての生理学的および心理物理学的基礎特性に関する理解度を評価する 
2試験:中間期 30  %一対比較法・ME法・正規化順位法などの心理尺度構成のための官能評価法について,および極限法・調整法・恒常法などの心理定数測定のための心理物理学的測定法について,理解度を評価する 
3小テスト/レポート 30  %視覚や聴覚などの官能検査の実験に関する実験報告を評価する 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. 行場 次朗 (著), 箱田 裕司 (著), 新・知性と感性の心理―認知心理学最前線, 福村出版, ISBN:4571210418
  2. 内川 惠二 (編集), 岡嶋 克典 (編集), 感覚・知覚実験法, 朝倉書店, ISBN:4254106351
  3. 篠森 敬三 (編集), 視覚〈1〉視覚系の構造と初期機能 (講座“感覚・知覚の科学”), 朝倉書店, ISBN:4254106319
  4. 内川 惠二 (編集), 聴覚・触覚・前庭感覚 (講座“感覚・知覚の科学”), 朝倉書店, ISBN:4254106335
  5. 天坂 格郎 (著), 長沢 伸也 (著), 官能評価の基礎と応用―自動車における感性のエンジニアリングのために, 日本規格協会, ISBN:4542503275
[講義項目]
1.人間の情報処理過程と感性
2.感性評価手法
3.心理物理測定法
4.感覚・知覚実験法
5.中間評価(総括とまとめ)
6.視覚
7.聴覚
8.前庭感覚,触覚
9.味覚,嗅覚
10.実験内容の説明,実験結果記述方法の説明
11.視覚実験(1)錯視実験準備
12.視覚実験(2)錯視実験の実施と結果分析
13.聴覚実験(1)最小可聴値測定実験準備
14.聴覚実験(2)最小可聴値測定実験の実施と結果分析
15.評価(総括とまとめ)
[教育方法]
第1〜9回(座学):Moodleを中心とする「オンデマンド型」のオンライン授業として実施する.
第11〜14回(実験):Microsoft Stream および Moodle によるオンデマンド型の授業と Zoom によるライブ型の授業を組み合わせて実施する.
第6・15回(試験):Moodleにおける「オンライン試験」を実施する.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
本授業では,山梨大学 e-Learning システム(Moodle)を使用する.
http://moodle.yamanashi.ac.jp/