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授業科目名
担当教員
水処理工学
森 一博
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE319 2 (未登録) 3 前期 II
[概要]
本講義では,水環境問題の現状と水質保全対策のあり方と共に,排水から環境水までを対象に各種の水処理方法を広く概説し,その原理と応用について理解する。また水処理におけるバイオマス資源の利用など新しい技術の重要性とその課題についても解説する。
[具体的な達成目標]
1.我が国の基本的な水環境保全対策について基本事項を理解し,考え方を説明できる。2.物理・化学的な水処理方法について基本事項を理解し,考え方を説明できる。
3.生物学的な水処理方法について基本事項を理解し,考え方を説明できる。
4.生物を用いた環境修復方法について基本事項を理解し,考え方を説明できる。
[必要知識・準備]
生物学と化学の知識が必要となる場合があるため、基礎生物学と基礎化学を履修しておくことが望ましい。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %講義項目全体(特に8〜)の理解度を評価する。 
2試験:中間期 40  %講義項目1〜6についての理解度を評価する。 
3小テスト/レポート 20  %毎回小テストを行い,授業の理解度を評価する。 
[教科書]
  1. 浦瀬太郎, 明解 水質環境学, プレアデス出版, ISBN:978-4-903814-41-4
[参考書]
  1. 環境衛生工学, 共立出版株式会社, ISBN:4-320-07387-8
  2. 水処理技術, 東京電機大学出版局, ISBN:978-4-501-62700-3
  3. バイオ環境工学, シーエムシー出版, ISBN:4-88231-8769-8
[講義項目]
第1回:はじめに,授業概要,授業計画,評価方法の紹介,水処理工学とは
第2回:日本の水環境保全対策
第3回:水質の指標
第4回:水処理法の分類
第5回:物理・化学的処理(1)(沈殿,凝集,ろ過)
第6回:物理・化学的処理(2)(膜分離,活性炭吸着,化学酸化)
第7回:中間評価(総括とまとめ)
第8回:生物学的処理(1)(活性汚泥法と生物膜法)
第9回:生物学的処理(2)(生物膜法)
第10回:生物学的処理(3)(嫌気性処理)
第11回:自然浄化能力を活用した処理
第12回:微生物を用いた環境修復技術(バイオレメディエーション)
第13回:植物を用いた環境修復技術(ファイトレメディエーション)
第14回:バイオマスの有効利用による水処理の新展開
第15回:評価(総括とまとめ)

予習:事前に伝える次回の講義事項について,テキストや配布資料をよく読んで予習に努めて下さい。。
復習:講義資料やノートを見ながらで良いので,授業で行った小テストを再度解くなどして復習に努めて下さい。
[教育方法]
1.上記の項目に関する講義が中心である。
2.毎回,授業内容に関する小テストを実施する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(F) 問題の把握および専門知識の応用力
 基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
[その他]
授業への要望があれば,いつでも受け付けます。
本授業の科目は,以下のような位置づけである.
基礎生物学,基礎化学I,基礎化学II→環境生態学→水処理工学,環境工学実験,環境生物工学