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授業科目名
担当教員
交通工学
武藤 慎一
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE316 2 (未登録) 3 前期 II
[概要]
交通工学は,2年後期の交通計画とともに計画系応用科目の一つである.交通工学では,道路上の自動車の動きを数学的に表現するとともに,それをもとに道路の計画や道路の設計に関する基礎的理解を深めることを目的とする.そのために,この講義においては,自動車の動きと道路渋滞との関連について考える.さらに,道路設計の基礎知識についても解説する.これらはエンジニアリングデザインIでも用いられる知識である.
[具体的な達成目標]
自動車交通の渋滞等の現象の理解とそのモデル化の理論を理解する.
道路整備計画に必要なデータと設計基準について理解する.
[必要知識・準備]
交通工学の受講に際しても,交通計画と同じく具体の手法やモデルの導出に関して,微分・積分,確率・統計といった数学の基礎知識,経済学,社会学といった社会科学の教養があることが望ましい.ただし,この点は講義の段階で,これらの基礎知識に関する確認を行いながら進める.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 45  %後半の講義の理解を問う 
2試験:中間期 45  %前半の講義の理解を問う 
3小テスト/レポート 10  %不定期の演習・レポート課題など 
[教科書]
  1. 秋山孝正,奥嶋政嗣,武藤慎一,井ノ口弘昭, すぐわかる応用計画数学, コロナ社, ISBN:9784339028799
[参考書]
  1. 久保田尚 大口敬 高橋勝美, 読んで学ぶ交通工学・交通計画, 理工図書, ISBN:978-4-8446-0754-0
[講義項目]
評価:総括・まとめ
1.交通工学の総論:計画系科目における位置付け,羽田空港アクセス線整備計画
2.鉄道整備の総論
3.道路整備の総論
4.交通ネットワーク分析の概要
5.最短経路探索と交通量配分
6.交通ネットワーク分析の実践
7.中間評価:中間総括・まとめ
8.ルート選定のための諸元計算
9.ルート選定の実践
10.交通流とは
11.道路の交通容量と需要超過割合
12.平面交差点の容量と制御
13.道路計画の基本と道路設計
14.交通流解析の実践
15.評価:総括・まとめ

予習:教科書を事前に読むこと.
復習:教科書に付随した演習問題の復習を行うこと.
[教育方法]
講義ではスライドに講義の要点および事例を示して解説する.授業内容としては,ほぼ3つのトピックスからなるので,交通ネットワーク理論,交通流理論,交通容量の順で,基礎理論的な学習項目からより応用的で実用的な知識の習得へスムーズに進めていくことに工夫した教育方法をとる.また,理解度の確認を兼ねて課題レポート提出や中間評価,期末評価を実施し,それらを併せて成績評価を行う.

講義前には資料をCNSに掲示するため,あらかじめ各項目を予習し,各回ののちに復習を行うことを求める.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(F) 問題の把握および専門知識の応用力
 基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
[その他]
本科目の位置づけ
           →交通計画
計画学基礎→都市計画→     →エンジニアリングデザインI
           →交通工学