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授業科目名
担当教員
コンクリート構造学第二
斉藤 成彦
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE310 2 (未登録) 3 前期 III
[概要]
コンクリート構造学第一では,鉄筋コンクリート構造の基礎的知識と曲げモーメントを受ける部材の挙動について学習したが,本講義では,せん断力や軸力と曲げモーメントを同時に受ける部材の挙動について理解するとともに,鉄筋コンクリート構造を発展させてプレストレストコンクリート構造の基礎的知識を身につける.
[具体的な達成目標]
・せん断力を受ける鉄筋コンクリート部材の破壊耐力の算定ができる.
・軸力と曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート部材の相互作用図が作成できる.
・プレストレストコンクリート部材の特徴を説明できる.
・コスト等の制約条件の下での鉄筋コンクリート部材の設計について考察できる.
[必要知識・準備]
・構造力学で学んだはり部材に関する知識
・応力やひずみ,曲げモーメントに関する知識
・建設材料学及び演習で学んだコンクリートおよび鋼材に関する知識
・コンクリート構造学第一で学んだ曲げモーメントを受ける部材の挙動に関する知識
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %せん断力を受けるRC部材の耐力算定を通して、授業理解力、論理的思考能力、問題解決能力を評価する 
2試験:中間期 50  %軸力と曲げを受けるRC部材の耐力算定およびPC部材の基礎知識について、理解力、論理的思考能力を確認する 
[教科書]
  1. 町田、関、丸山、檜貝, 鉄筋コンクリート工学, オーム社, ISBN:4274131114
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
1.RC部材の設計概念
2.せん断力を受ける部材の挙動、斜めひび割れ
3.せん断補強筋を用いない部材のせん断耐力1
4.せん断補強筋を用いない部材のせん断耐力2
5.各種破壊形式の算定
6.せん断補強筋の効果
7.トラス理論・中間評価:まとめ
ここまでで、RC部材のせん断耐力が算定できるようにする。
8.軸力を受ける部材の挙動
9.軸力を受ける部材の耐力、拘束効果
10.軸力と曲げモーメントを受ける部材の挙動、相互作用図
11.軸力と曲げモーメントを受ける部材の耐荷力
ここまでで、軸力と曲げモーメントを受ける部材の耐力評価ができるようにする。
12.プレストレストコンクリートの原理
13.プレストレスの導入
ここまでで、プレストレストコンクリートの特徴を理解できるようにする。
14.RC部材の性能規定型設計について
15.評価:総括・まとめ

予習:コンクリート構造学第一で学んだRCはりの理論を見直す。
復習:講義で学んだ耐力算定法を理解する。
[教育方法]
・破壊耐力の算定について演習を実施する。
・模型試験体や構造サンプルを用いて構造の理解を容易にする。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(F) 問題の把握および専門知識の応用力
 基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
[その他]
本講義の位置付け
コンクリート構造学第一 → コンクリート構造学第二 → 土木環境工学卒業論文