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授業科目名
担当教員
構造力学第二
吉田 純司
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE211 2 (未登録) 2 後期 III
[概要]
 構造力学の知識は、橋を代表例とする種々の土木構造物を設計する場合に必要不可欠である。
 本講義では、構造力学及び演習第一で学んだ構造力学の基礎知識を活用し、はりに外力が作用したときのたわみの算出方法、棒部材に圧縮力が作用したときに座屈現象を生じさせる荷重の算出方法、および、トラス構造に外力が作用したときの部材力の算出方法について理解し,実務で活用できる知識を身に付けることを目標とする。

 
[具体的な達成目標]
<達成目標>
1.はりの支配方程式を解き、たわみ、たわみ角および断面力を求めることができる。
2.座屈の物理的な意味を理解し,種々の支持条件下での棒部材の座屈荷重を求めることができる。
3.静定トラスの部材力を求めることができ、影響線図を活用できる。
[必要知識・準備]
構造力学および演習第一を履修していることが必須。また、簡単な常微分方程式の知識を必要とする。
 本講義は、構造力学に関係する講義の3番目に位置しており、「構造力学および演習第一」に次ぐ科目であると同時に、3年次前期に開講される「構造解析学」に続いていく内容である。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %授業理解力、基礎知識の応用能力、論理的思考能力について評価します。 
2試験:中間期 40  %授業理解力、基礎知識の応用能力、論理的思考能力について評価します。 
3小テスト/レポート 10  %レポートの問題をすべて解答し,期限までに提出する. 
4受講態度 10  %授業に出席し,演習問題をこなす. 
[教科書]
  1. なし
[参考書]
  1. 野村卓史, 構造力学, コロナ者, ISBN:978-4-339-05611-2
[講義項目]
<講義項目>
1.集中荷重が作用するはりのたわみ(支配方程式と境界条件)
2.集中荷重が作用するはりのたわみの求め方
3.集中荷重が作用するはりのたわみの演習問題
4.デルタ関数を用いた集中荷重が作用するはりのたわみの算出方法
5.デルタ関数を用いた集中荷重が作用するはりのたわみの演習問題
6.座屈1(棒部材の曲率・変位・曲げモーメント関係、棒部材の曲げ座屈)
7.座屈2(柱−はりの変位[両端単純支持、両端固定])
8.座屈3(柱−はりの変位2[一端固定一端自由、一端固定一端可動支点])
9.座屈4(座屈に対する設計)
10.中間試験
11.静定トラスの解析上の仮定
12.静定トラスの部材力の算出方法1(節点法)
13.静定トラスの部材力の算出方法2(切断法)
14.静定トラスの部材力に関する演習問題
15.総括評価・まとめ
予習:講義で新たに出てきた用語の意味を調べておく.
復習:授業でやった演習問題を自力でやり直してみる.
[教育方法]
・演習問題を授業中に比較的多く導入し,理解が深まるようにする。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(F) 問題の把握および専門知識の応用力
 基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
[その他]
本授業の科目は,以下のような位置づけである.
構造力学及び演習第一 → 構造力学第二 → 防災工学II,構造解析学