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授業科目名 民法III
時間割番号 LSS236
担当教員名 稲田 和也
開講学期・曜日・時限 後期・水・I 単位数 2
<対象学生>
(2019年4月以前に入学の)地域社会システム学科の2・3・4年生
<授業の目的および概要>
本講義は民法のうち、親族法と相続法を中心に論じます。
民法の親族法と相続法は、家族関係やその財産関係を規律する中心的な法律制度であり、家族の問題を考えるときには必須の知識となります。家族に関する基本的な法律概念と制度を学習してゆきます。
家族制度は憲法上の問題となることもあるので、憲法(主として人権)を受講しておくと理解が深まります。
<到達目標>
PS4:法律学の基礎と発展
親族や相続に関して、実社会でどのような問題が生じているのか、それは法学上どのような観点から議論されているのかを理解した上、法律の条文や判例などを使ってこれらの問題点と自らの考え方が文章で説明できるようになること。
<授業の方法>
講義形式で行います。
1.六法持参の前提で講義をします。
2.講義中自ら考える習慣や復習のために問答式の双方向のやり取りを適宜導入する予定です。。
3.ノートの整理等の復習がなされていることを前提として講義を進行します。また、特に予習を求める場合は講義中に指示します。
5.中間試験を予定しています。
6.Zoomでのオンラインを基本とします。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:中間期 60  %親族をめぐる具体的な問題について、法律論から適切な解決策を提示できるかどうかを評価する。 
2小テスト/レポート 40  %相続をめぐる具体的な問題について、法律論から適切な解決策を提示できるかどうかを評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
親族法・相続法は、就職試験や資格試験の範囲でもありますが、それ以上に非常にみなさんにとって身近な法律です。親と子の関係や結婚・離婚など、みなさんの人生でも必ず接することになります。
<テキスト>
  1. ・教科書は指定しません。
  2. ・六法(コンパクト版で可)を持参すること
<参考書>
  1. 潮見佳男, 民法(全) 第2版, 有斐閣, ISBN:978-4-641-13812-4,
    (民法1〜3までの共通の参考書です。値段は張るものの、民法が試験科目となっている試験の受験予定者は自習のためにも有益です。オンライン講義の状況でもあり、購入は強く推奨します。)
<授業計画の概要>
第1回:ガイダンス。家族法概説(親族・相続法の歴史と意義)
第2回:親族法1(夫婦と家族の形成)
第3回:親族法2(婚姻と離婚の効力)
第4回:親族法3(親子関係)
第5回:親族法4(親権の内容と意義)
第6回:親族法5(後見制度)
第7回:親族法6(扶養義務)
第8回:親族法7(まとめ。予備回)
第9回:相続法1(相続人と相続分)
第10回:相続法2(相続の効力)
第11回:相続法3(相続の承認と放棄)
第12回:相続法4(財産分離と相続人の不存在)
第13回:相続法5(遺言)
第14回:相続法6(遺留分)
第15回:相続法7(まとめ。予備回)

学生諸君の理解度や興味に応じて変更することがある。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
元企業法務担当者として経験した問題を踏まえて授業を行う。