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授業科目名 栽培植物育種法
時間割番号 LFS313
担当教員名 村松  昇
開講学期・曜日・時限 前期・木・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
本講義では、栽培植物の起源と分化など生物の進化と育種との関わり、育種学の発展過程を学習することにより栽培植物の遺伝および育種の基礎が理解できる。 
<到達目標>
栽培植物の遺伝および育種の基礎を習得する。本講義では、栽培植物の起源と分化など生物の進化と育種との関わり、育種学の発展経過、栽培植物の生長と生殖に関する知識を身につけることを目標とする。また、栽培植物の遺伝の法則、遺伝資源の探索と導入、各種育種法、バイオテクノロジーの応用を学ぶ。
<授業の方法>
講義中心に行う。
ただし、毎回リアクションペーパーを提出させることにし、質問事項や学生の考え方を聞きたいと考えている。また、適宜、レポートの提出を求めることがある。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %評価のためのテストを行う 
2試験:中間期 40  %評価のためのテストを行う 
3小テスト/レポート 15  %毎回レポートを提出する 
4受講態度 5  %受講態度により評価する 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 鵜飼保雄, 植物育種学, 東京大学出版会
  2. 福井希一他, 植物の遺伝と育種, 朝倉書店
<授業計画の概要>
第1回:育種学の歴史 これまでの植物がどのように栽培化され、どのような手法で育種がなされてきたかを概説する。
第2回:栽培植物の起源と進化 栽培植物の起源の起源がどのような地域にあり、それが現在に至るまでにどのような進化を遂げていったのかを概説する。
第3回:遺伝資源の探索と導入 育種の素材として遺伝資源の重要性を学びその探索と導入方法について概説する。
第4回:遺伝変異の分離と組み合わせ 純系分離法、集団選抜法、実生選抜法など育種の基本的となる遺伝変異の分離法を学ぶ
第5回:自殖性植物の交雑育種(1)自殖性作物の交雑育種の短所や長所など、基礎的な事項について学ぶ
第6回:自殖性植物の交雑育種(2)自殖性植物の交雑育種の具体的手法を解説する
第7回:他殖性植物の交雑育種(1)他殖性作物の交雑育種の特徴や手法の基礎的な事項を学ぶ
第8回:中間評価
第9回他殖性植物の交雑育種(2) 他殖性植物の交雑育種の具体的手法について解説する
第10回:栄養繁殖性植物及びアポミクシス植物の交雑育種 栄養繁殖生殖物及び受精を伴わないで繁殖するアポミクシス植物の育種法について解説する。
第11回:遠縁交雑育種 種間交雑などの遠縁交雑育種についてその利点と問題点について解説する。
第12回:染色体変異と倍数性育種 染色体変異の特徴と倍数性育種について具体例を取り上げながら解説する。
第13回:突然変異育種 突然変異による育種法について、変異源の種類、変異の固定、評価方法などについて解説する。
第14回:組織培養の育種的利用 体細胞変異(ソマクローナルバリエーション)の利用や細胞融合法による育種など組織培養を使った育種法について解説する。
第15回:評価・総括・まとめ これまでの講義をまとめ、内容の理解度を評価する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
育種法については、様々なものがあるが、放射線育種につていは、生物資源研究所放射線育種場における実務経験がある。放射線については、知識が少ない学生が多いと考えられるため基礎から実務まで丁寧に説明していく予定である。