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授業科目名 中等社会科の教材研究と授業構想
時間割番号 KSU541
担当教員名 後藤 賢次郎/宇多 賢治郎/大隅 清陽/服部 一秀/尾藤 章雄/皆川 卓/森元 拓/相澤 康隆
開講学期・曜日・時限 後期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
1・2年
<授業の目的および概要>
学習指導要領を踏まえ,社会科のカリキュラム・単元・授業作りのための理論的な知見と,教科内容に関する専門的知見に依拠しながら,具体的な授業作りのための実践的な力を養う。
<到達目標>
《ストレートマスター》
•中学社会科,高校地歴・公民科における「教材」の機能と役割を類型的に理解するとともに,学習指導ようりょ及び教材の機能と役割を踏まえた授業分析と教材研究を通して,社会科授業(単元)を構想し実践することができる。
《現職教員》
•中学社会科,高校地歴・公民科における「教材」の機能と役割を類型的に理解するとともに,学習指導要領及び自らの経験を踏まえた授業分析と教材研究を通して,複数の教材を活用した社会科授業(単元)を構想し実践することができる。
<授業の方法>
講義・演習
受講者がこれまでの授業づくり,特に教材研究をどのように行ってきたかを振り返った上で,授業実践例の教材研究と授業づくりを教科教育と教科専門の視点から分析し,追体験していく。そして,育成を目指す資質と内容的なテーマを課題として与え,それらを身につけるための教材と授業を教科教育・教科専門の教員とともに構想し,その教材を用いた授業プランを開発・実践する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %指導案により授業づくりの実践力を評価する。 
2受講態度 10  %積極性を評価する。 
3発表/表現等 40  %教材を視点に発表を行い,その内容を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 全国社会科教育学会編著, 『優れた社会科授業の基盤研究? 中学校・高校の“優れた社会科授業”の条件』, 明治図書出版
<授業計画の概要>
第1回 イントロダクション:これまでの振り返り:「教材」とは何か,なぜ必要か
   「教材研究」とは何をすることか,「媒体(media)」としての教材(服部・奥田)
第2回 「モデル」としての教材:概念図,解説文:要素を結びつけ出来事「全体」の原因や
    背景に迫らせる:「江戸時代の鎖国」「◯◯制度」を図に表そう(大隅・奥田)
第3回 「メタファー」としての教材:風刺画,詩歌:出来事「全体」に潜む意図,情感に迫
     らせる:「ビゴーの風刺画」を読み解こう(皆川・奥田)
第4回 「データ」としての教材:統計,報道記事:出来事の「部分」を客観的につかませる:
    「甲府市の自然と産業」実践のデータ教材から分かることと分からないことを考
    えよう(尾藤・奥田)
第5回 「ストーリー」としての教材:日記,ドキュメンタリー:出来事の「部分」を主観的な当事者目線でつかませる:小右記から考えよう(大隅・奥田)
第6回 教材批判:出来事を変換して伝える教材の隠れた意図を読み解かせる:地理や公民的分野の地図や統計など客観的,公的なデータを検討しよう(宇多・奥田)
第7回 「アクティビティ」としての教材:ゲーム,フィールドワーク:体験を通して直感的
    に出来事をつかませる:「貿易ゲーム」をやってみよう(森元・奥田)
第8回 ケーススタディ1 この授業で用いられている教材の特質を説明しよう中学校公民的分野「日本の法律と世界の法律」における教材と教材研究(森元・奥田)
第9回 ケーススタディ2 この授業に必要な教材を作ろう(皆川・奥田)
    高校世界史「モンゴル民族の発展」における教材と教材研究
第10回 ケーススタディ3 この授業を教材を視点に改善しよう(宇多・奥田)
    高校倫理「青年期の成長とアイデンティティ」における教材と教材研究
第11回 教材の機能と役割を踏まえた教材研究を通した授業づくり(1)
    「酸性雨」「移民」をテーマに授業を構想・計画する(皆川・奥田)
第12回 教材の機能と役割を踏まえた教材研究を通した授業づくり(2)
 「酸性雨」「移民」をテーマに模擬授業を実施,振り返りをする(尾藤・奥田)
第13回 育成する資質を踏まえた教材研究を通した授業づくり(1)
 社会への「参加意識」を育むテーマを探し,教材と授業を構想する(服部・奥田)
第14回 育成する資質を踏まえた教材研究を通した授業づくり(2)
  社会への「参加意識」を育む模擬授業を実施し,振り返りをする(森元・奥田)
第15回 総括 構想・実践した授業と教材研究の比較と振り返り(後藤・奥田)