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授業科目名 初等英語科の教材研究と授業構想
時間割番号 KSU528
担当教員名 古家 貴雄/田中 武夫/奥村 直史/堀田 誠
開講学期・曜日・時限 後期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
1・2年生
<授業の目的および概要>
初等英語科教育に関わる学問領域の理論,特に第二言語習得論や英語科に関する学習者要因等を理解した上で,それに基づく教材分析の視点を得て,具体的な授業つくりのための実践的な力を養う。
<到達目標>
 ・初等英語科における「教材」の機能と役割を理解し,教材を授業にどのように具体化すべきか,その方法を理論的に裏打ちさせながら選択することができる。
 ・自己の授業経験より,児童の発達段階や指導目的に合った教材や授業のあり方を模索しな  がら,授業案を提示でき,さらに授業改善も行うことができる(現職教員)。
 ・初等英語科の教育実態を把握しながら,授業の具体案を単元単位で計画,実施モデルを提案でき,授業構想における根拠を説明することができる(ストレートマスター)。
<授業の方法>
講義・演習
初等英語科の実態に関する情報を集めたり,関連学問領域の知見を学習しながら,教材のあり方を議論したうえで,授業実践例の教材研究と授業づくりを教科教育と教科専門の視点から分析する。そして,自己の授業実践プランを提案し,その実施における考慮点や改善点を吟味しながら,初等英語科に関わる方法論や総合的な授業実践力を育成する。
前半は、時間毎のテーマに関する理論的な講義、その後、テーマに関するレポートを行ってもらい、その後、議論や演習を行う。授業は研究者教員と実務家教員とのティーム・ティーチングで行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 30  %レポート・・・指導案を含めた授業づくりの課題を提出させ、その内容を評価する。 
2受講態度 30  %授業への積極的参加状況・・・議論への積極性や貢献度を評価する。 
3発表/表現等 40  %ケーススタディや研究報告におけるプレゼンテーション・・・毎回の授業テーマに基づいてレポートを行ってもらい,その内容を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
毎回の授業テーマについての知識をまずは深めてもらいたい。次に、理論をどのように実践に生かすかをよく考えて学んでもらいたい。また、実践に関する自己のアイディアを大切にしてもらいたい。授業改善の方法も学んでもらいたい。
<テキスト>
  1. 特に指定しない。ただし,配布資料を用意する。
<参考書>
  1. 樋口忠彦(編著)(2017), 『新編 小学校英語教育法入門』 , 研究社
  2. 吉田研作(編著)(2017), 『小学校英語教科化への対応と実践プラン』 , 教育開発研究所.
  3. 酒井英樹(編著)(2017), 『小学校で英語を教えるためのミニマム・エッセンシャルズ』 , 三省堂
  4. Pinter, M (2006), Teaching Young Language Learners., Oxford U.P.
<授業計画の概要>
第1回:イントロダクション:初等英語科教育の目的と現状(田中・田中・実務家教員(ゲストスピーカー))
第2回:年齢と言語習得論:日本語習得と英語習得の違いを含めて(松岡・田中・田中(ゲストスピーカー))
第3回:初等英語科における児童と英文テキスト(英語の物語)(田中・奥村・田中(ゲストスピーカー))
第4回:教材研究?:音声教材(チャンツ,歌,リスニング)(田中・沢田・田中(ゲストスピーカー))
第5回:教材研究?:英語のお話を使った教材(沢田・奥村・田中(ゲストスピーカー))
第6回:教材研究?:コミュニケーション教材・タスク教材(田中・古家・田中(ゲストスピーカー))
第7回:教材研究?:文字指導教材(古家・松岡・田中(ゲストスピーカー))
第8回:初等英語科における授業構成(田中・古家・田中(ゲストスピーカー))
第9回:初等英語科におけるグループ構成(古家・奥村・田中(ゲストスピーカー))
第10回:ケーススタディ?:初等英語科,ビデオによる中学年の授業観察と授業改善の提案(古家・田中(ゲストスピーカー))
第11回:ケーススタディ?:初等英語科,ビデオによる高学年の授業観察と授業改善の提案(田中・田中(ゲストスピーカー))
第12回:授業構想演習?:読む書くの指導を中心とする授業(沢田・奥村・田中(ゲストスピーカー))
第13回:授業構想演習?:聞く話すの指導を中心とする授業(田中・松岡・田中(ゲストスピーカー))
第14回:授業案の発表と検討?:中学年の授業(田中・田中(ゲストスピーカー))
第15回:授業案の発表と検討?:高学年の授業(古家・田中(ゲストスピーカー))