山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 技術科の本質と目標・内容構成
時間割番号 KSU507
担当教員名 佐藤 博/山際 基/林 丈晴
開講学期・曜日・時限 前期・水・V 単位数 2
<対象学生>
1・2年
<授業の目的および概要>
 技術科の授業における目標・内容構成を検討するために、各分野(材料と加工の技術、生物育成の技術、エネルギー変換の技術、情報の技術)の背景にある技術の科学(工学、農学)に関する理解を深める。さらに、それらをふまえた技術科の教授・学習論(技術科教育学)に関する理解を深めていく中で、技術の目標・内容構成に沿った技術科授業デザインのための単元構成を立案する能力と、それらの実施上の課題について省察する能力を高める。
<到達目標>
(ストレートマスター)
 技術(工学、農学)の本質やそれらから見出される技術科の見方・考え方とその育成に関する技術科教育学について理解し、技術科の目標・内容構成に沿った授業デザインのための単元構想を行うことができる。
(現職院生)
 技術(工学、農学)の本質やそれらから見出される技術科の見方・考え方とその育成に関する技術科教育学について理解し、技術科の目標・内容構成に沿った授業デザインのための単元構想を行い,それらについて実践的な見地から考察することができる。
<授業の方法>
講義・演習
 学習指導要領における技術科の目標・主な内容・全体構造、個別の技術科学習内容についての指導上の留意点、技術科の学習評価に対する考え方、及び教科技術と技術との関係性を理解するとともに、「技術科の見方・考え方」に関する理解が深化・拡大するように、講義と演習を行う。さらに,上記の各学修内容をふまえた技術科学習指導の具体的実践を想定した単元構想と授業デザインに関する演習を通して,技術科授業デザイン能力の向上を目指す。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %レポート 
2発表/表現等 50  %授業理解力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
  1. 特に指定しない
<参考書>
  1. 文部科学省, 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 技術・家庭編, 開隆堂出版, ISBN:9784304021541
<授業計画の概要>
第1回:オリエンテーション(技術科教育の目的や問題点等に関する基本的事項の把握)(上里・佐藤・石丸)
【講義】技術科教育の目的や問題点等に関する現状を紹介し,本授業に対する見通しをもつ。
第2回:学習指導要領にみる技術科の目標と学習評価の在り方(含:歴史的変遷)(上里・佐藤・石丸)
【講義】技術科の目標や学習評価の在り方に関する講義を基に,技術科の学力観を検討する。
第3回:学習指導要領にみる技術科の内容と指導上の留意点(「材料と加工の技術」)(佐藤・林・石丸)
【演習】材料加工を柱とする学習の内容や指導上の留意点をまとめ,それらのつながりを考える。
第4回:材料加工を柱とする学習で身につけさせるべき工学での見方・考え方(佐藤・林・石丸)
【講義・演習】材料加工を柱とする学習と関連した工学の内容の理解から工学での事象の見方・考え方を検討し,子どもが学習で働かせる「技術科の見方・考え方」について検討する。
第5回:学習指導要領にみる技術科の内容と指導上の留意点(「生物育成の技術」)(佐藤・上里・石丸)
【演習】生物育成を柱とする学習の内容や指導上の留意点をまとめ,それらのつながりを考える。
第6回:生物育成を柱とする学習で身につけさせるべき農学での見方・考え方(佐藤・上里・石丸)
【講義・演習】生物育成を柱とする学習と関連した農学の内容の理解から,農学での事象の見方・考え方を検討し,子どもが学習で働かせる「技術科の見方・考え方」について検討する。
第7回:学習指導要領にみる技術科の内容と指導上の留意点(「エネルギ変換の技術」)(林・山際・石丸)
【演習】エネルギー変換を柱とする学習の内容や指導上の留意点をまとめ,それらのつながりを考える。
第8回:エネルギー変換を柱とする学習で身につけさせるべき工学での見方・考え方(林・山際・石丸)
【講義・演習】エネルギー変換を柱とする学習と関連した工学の内容の理解から,工学での事象の見方・考え方を検討し,子どもが学習で働かせる「技術科の見方・考え方」について検討する。
第9回:学習指導要領にみる技術科の内容と指導上の留意点(「情報の技術」)(山際・林・石丸)
【演習】情報の技術を柱とする学習の内容や指導上の留意点をまとめ,それらのつながりを考える。
第10回:情報の技術を柱とする学習で身につけさせるべき工学での見方・考え方(山際・林・石丸)
【講義・演習】情報の技術を柱とする学習と関連した工学の内容の理解から,工学での事象の見方・考え方を検討し,子どもが学習で働かせる「技術科の見方・考え方」について検討する。
第11回:技術の本質と技術科の学習内容との関連に関するディスカッション(山際・林・石丸)
【演習】これまでの授業の内容をふまえ,技術科学習を通して技術の本質にどのように迫るべきかをディスカッションし,各校種や学年において育むべき「技術科の資質・能力」を考える。
第12回:単元内容構想の検討と単元内容構想図の作成(山際・林・石丸)
【演習】これまでの学修内容をふまえ,単元内容構想の検討し単元内容構想図を作成する。
第13回:単元内容構想図の発表とディスカッション(林・山際・石丸)
【演習】単元内容構想図の内容を発表・ディスカッションするなかで,単元構想の視点を共有する。
第14回:単元内容構想図の再構成と技術科授業デザイン(上里・佐藤・石丸)
【演習】前回のディスカッションを通して見出された改善点をもとに,単元内容を再構成し,授業デザインに必要な要素を見出す。
第15回:本講義の振り返りと総括(上里・佐藤・石丸)
【演習】本講義の到達目標と照らし合わせて,講義内容を振り返り,成果と課題を明らかにする。