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授業科目名 社会科の本質と目標・内容構成
時間割番号 KSU501
担当教員名 後藤 賢次郎/宇多 賢治郎/大隅 清陽/服部 一秀/尾藤 章雄/皆川 卓/森元 拓/相澤 康隆
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
1・2年
<授業の目的および概要>
社会科の教育目的・目標のパラダイムによって内容構成がどのように違ってくるのかを学ぶことで,受講者の授業実践と社会科観を相対化する。それにより,自他の授業実践を経験だけでなく論理的,原理的,分析的に位置づけ,改善していく力の基礎を養う。
<到達目標>
《ストレートマスター》
・学習指導要領を踏まえ,社会科の教育目的・目標のパラダイムと内容構成の関係を視点に,先行授業実践を分析し,改善案を提案することができる。
《現職教員》
•学習指導要領を踏まえ,社会科の教育目的・目標のパラダイムと内容構成の関係を視点に,先行授業実践を分析することを通して,自身の授業を論理的,原理的に位置づけた上で,その改善を行うことができる。
<授業の方法>
講義・演習
受講者自身のこれまでの被教育体験・指導経験を振り返った上で,特徴的な社会科授業を目標−内容−方法を視点に分析する。そうして把握した具体レベルでの社会科の多様な側面を,研究・理論上の整理を視点に検討することで,実践知・経験知と理論知との往還を図る。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %課題に関するレポートにより理解度を評価する。 
2受講態度 10  %積極性を評価する。 
3発表/表現等 40  %授業改善に関するプレゼンによりその内容を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 社会認識教育学会編, 『小学校社会科教育』, 学術図書出版社
  2. 日本教育方法学会編, 『日本の授業研究』上下巻, 学文社
  3. 文部科学省, 小・中学校学習指導要領
<授業計画の概要>
第1回 イントロダクション:社会科のイメージマップの作成:これまで受けてきた/指導してきた社会科教育(後藤・窪田)
第2回 私たちは今,社会科教育のどこを,どのように見ているのか:(皆川・窪田)
    「私たちの甲府市」の社会科授業としての「よさ」を言い合おう
第3回 『熱帯』:「学習内容」を整理する,知識を習得させる(尾藤・窪田)
第4回 『向山周慶』:子どもの経験を生かし「学習活動」を充実させる,社会で生きていく価値観を授ける(大隅・窪田)
第5回 『空き店舗問題』:「学習内容」を構造化する,社会の背景を追求し論理的に考える力を育む(大隅・窪田)
第6回 『ライフスタイル』 「学習内容」に切実性を持たせる,社会で生きていく価値基準をつくる力を育む(森元・窪田)
第7回 教養教育としての社会科:社会科と教養:持つべき知識,正しい知識,普遍の知識,多く持つべき知識(後藤・窪田)
第8回 市民性教育としての社会科#1 社会科と近代民主主義,国民国家,市民社会:共同体の記憶と忘却の操作する社会化と,その問い直しを促す対抗社会化(後藤・窪田)
第9回 市民性教育としての社会科#2 社会科と現代社会,社会科と参加,共生社会(服部・窪田)
第10回 社会科学教育としての社会科 社会科と人文・社会諸科学:(尾藤・窪田)
地理・歴史・公民“を”教えるのか,地理・歴史・公民“で”「社会」を教えるのか
第11回 子ども中心教育としての社会科 社会科と子ども,興味,経験,学習,発達,心理学:子どもを上(目標)から引き上げるのか,下(実態)から押し上げるのか(後藤・窪田)
第12回 学校教育における一教科としての社会科 社会科と学習指導要領,学校教育,公教育:教師の主体性と自律性(服部・窪田)
第13回 授業改善のケーススタディ 「周慶」の授業を例に(皆川・窪田)
    内在的授業批判による方法的改善と外在的授業批判による本質的改善
第14回 私たちの授業を「評価」し「改善」しよう#1(宇多・窪田)
    その授業の目標を達成するために:教授・学習活動,教材・資料の改善
第15回 授業を「評価」し「改善」しよう#2(服部・窪田)
その授業の目標の見直しを通して:計画・実際・子どもが獲得したものの次元を行き来しよう
定期試験は行わない