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授業科目名 英語学演習II
時間割番号 EEL206
担当教員名 宗像 孝
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
英語の構文や文法項目について裏付けのある分析を行い、将来、受講者自らが授業に活用できるよう、生成文法 (言葉を律する部位が生得的に脳にあると仮定し、言葉の普遍的な特性を探る) 及び英語学の諸概念の考え方を吸収する。
英語・日本語を始め、諸言語を俯瞰的に眺めることにより、言葉の普遍性を見出し、人間を律する言葉の根本的特徴を理解し、日常で触れる言葉の根本について深く触れる。
<到達目標>
生涯において付き合っていく言葉というものを再認識し、言葉の普遍的な特徴の理解を通し、英語教育の場において、英語学の諸概念を基にして、様々な場面で根拠を持って、洞察力を有する英語教員として、
(1) 中高で習った英文法の文法項目について、言語の普遍的な特徴を用いて、用例を基に仮説を立て検証を行い、説明できる。
(2) 英語学の諸概念を用いて、構文の意味的側面や文法項目を有機的に説明し、教材開発に応用できる。
<授業の方法>
学生が指定されたテキストの項目に基づいて、構文や例文を辞書などから拾ってきたり、母語話者から聞いて、意味を含めて説明する。
教員は指定したテキストの項目について、参考資料に基づき、関係する概念を導入しながら、実際の例を用いながら説明する。
テキストの内容について、例や構文を用いながら、発表をしてもらう。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 30  %授業で示した文法項目の中から好きなものを選び、言語の普遍的な特徴・英語学の概念に基づいて分析する。 
2発表/表現等 70  %テキストの章立ての中で文法項目を選び、具体例を用いて発表し、仮説を立てて説明できる。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
英語学演習Iに比べると、文法項目としてやや深い所に入っていきます。ついついうなずいたり、首をかしげたりして、心の中に興味関心を育んで、言葉が有する普遍性や気づくとすんなり分かってしまう言葉の不思議さに触れてもらいたいと思います。
<テキスト>
  1. 中村 良夫, 「大学教員の父が高校生の娘に教えた英文法(+語法・熟語)」, 開拓社
<参考書>
  1. 他の参考資料は必要に応じて、洋書を中心に授業前にe-Learningポータルに掲載する。
<授業計画の概要>
第一回 概論: 授業項目の説明
第二回 動詞句、定型節、従属節
第三回 動詞句と従属節の関係
第四回 文構造と副詞の関係
第五回 文構造と省略・文頭の関係
第六回 文構造に見られる局所性
第七回 疑問文と比較構文
第八回 現在形・進行形・完了形
第九回 動詞の区分と進行形・完了形
第十回 述語の意味の区分と形容詞
第十一回 分詞の意味と受け身・進行形
第十二回 数量詞の簡単な考え方
第十三回 時制と述部、数量詞の関係
第十四回 助動詞の意味の区分
第十五回 助動詞とモダリティ
(授業の進捗状況に応じて、順番の入れ替え、内容の組みかえを行う)