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授業科目名 中等国語科教育法III
時間割番号 EEC247
担当教員名 須貝 千里
開講学期・曜日・時限 前期・木・II 単位数 2
<対象学生>
2年生以上(2年生で履修することが望ましい)
<授業の目的および概要>
中学校・高等学校の「国語科」の教材研究法について習得し、活用できるようにする。特に、文学教材の「読むこと」に焦点化する。最初の数回は総論的な問題提起、その後、具体的な教材を取り上げ、自らの教材開発に進んでいく。
<到達目標>
1.中学校・高等学校の「国語科」の教材研究法について習得し、活用できるようになる。2.教材に対する学習者の疑問をつかむ。3.学習者の疑問を教材に即して読み解いていく。4.学習目標と学習課題を明確にし、授業計画を立てる。5.各自の研究を交流し合う。
<授業の方法>
講義と演習の併用。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %課題の達成度 
2小テスト/レポート 10  %提出の有無 
3受講態度 20  %疑問・質問・交流 
4発表/表現等 20  %意見・根拠・理由・反証 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
当たり前だと思わずに探究することが大切です。
教材は事前に配布するので読んできてください。
<テキスト>
  1. プリントを適宜配布する。
<参考書>
  1. 文部科学省, 『中学校・高等学校学習指導要領』(国語科)
  2. 田中実・須貝千里・難波博孝編, 『第三項理論が拓く文学研究/文学教育』, 明治図書
  3. 田中実・須貝千里編, 『文学の力×教材の力』(中学校編)全4冊, 教育出版
  4. 田中実・須貝千里編, 『〈新しい作品論〉へ、〈新しい教材論〉へ』(高校編)全14冊, 右文書院
<授業計画の概要>
【第1回】問題提起1――中学校・高等学校の「国語科」の文学教材研究の方法
【第2回】問題提起2――中学校・高等学校の「国語科」の授業づくりの方法
【第3回】 ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」1――無視される「前書き」
【第4回】 ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」2――聴き手の「私」が「僕」の話を語り直して
【第5回】魯迅『故郷』1――「私」に見えない「閏土」と「楊おばさん」
【第6回】魯迅『故郷』2――「私」の「希望」の発見
【第7回】芥川龍之介『羅生門』1――「老婆」の言葉
【第8回】芥川龍之介『羅生門』2――「下人の行方は誰も知らない。」
【第9回】村上春樹『鏡』1――消えた「鏡」
【第10回】村上春樹『鏡』2――置かない「鏡」
【第11回】三島由紀夫『美神』1――3センチ伸びた石像の背丈
【第12回】三島由紀夫『美神』2――「裏切りおったな。」
【第13回】夏目漱石『こころ』1――「私」の「先生」に対する信奉と背信
【第14回】夏目漱石『こころ』2――「余所余所しい言葉」と「K」という頭文字
【第15回】まとめ――レポート提出と交流"