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授業科目名
周産期疾病論
担当教員
小林 康江
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DNG4014 1 3,4 通期
[学習目標]
本科目は、助産ケアに必要な異常妊娠・分娩・産褥、ハイリスク新生児に対する医学的な知識を学ぶ科目である。科目には、自発的・積極的に取り組むことを強く要求する。
[授業計画
1.妊娠期の異常(初期の異常):妊娠悪阻、流産、胞状奇胎、異所性妊娠、超音波画像所見、妊娠初期の異常に対する診断と治療 (産婦人科医)
2.妊娠期の異常(妊娠期間の異常):切迫早産、早産、前期破水、管理と治療 (産婦人科医)
3.妊娠合併症:HDP、GDM (産婦人科医)
4.妊娠後期の異常(出血を伴う異常):前置胎盤、胎盤早期剥離、子宮破裂、前置血管
5.胎児心拍モニタリング:CTG (産婦人科医)
6.分娩時の異常:遷延分娩、回旋異常、分娩誘発、分娩促進 (産婦人科医)
7.分娩時の異常:回旋異常、分娩停止、急速遂娩(破膜、鉗子分娩、吸引分娩、会陰切開、帝王切開術)会陰縫合の基礎 (産婦人科医)
8.分娩時の異常(分娩時大量出血):弛緩出血、産科ショックの対処
9.胎児期から新生児期への移行 呼吸/循環動態から考える生じやすい異常 新生児蘇生の基礎 (新生児科医)
[到達目標]
A. 知識
1) 妊娠期に生じる異常の病態が説明できる。
2) ハイリスクな状態にある妊婦の医学的管理について説明できる。
3) 分娩期に生じる異常の病態が説明できる。
4) ハイリスクな状態にある産婦の医学的管理について説明できる。
5) 新生児期に生じる異常の病態が説明できる。
6) ハイリスクな状態にある新生児の医学的管理について説明できる。
B. 技術
1) リスクアセスメントに必要な情報収集ができる。
C. 態度
1) 自己管理の能力:自らを律して行動できる
2) チームワーク、リーダーシップ:他者と協調・協働して行動できる。他者に方向性を示し、目標の実現のために力を集めることができる
3) 倫理観:自己の良心や社会の規範やルールに則って行動できる。
4) 専門職としての社会的責任:助産学生としての意識を持ち、社会の発展のために将来助産師として積極的に関与できる力を養う。
5) 生涯学習力:卒後も自律・自立して学習できる力を養う。

◆到達目標 
本科目終了後には、臨床判断に必要な情報収集の視点や情報、さらに基礎的な技術の獲得ができているでしょう。
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
助産師の実務経験のある教員が講義を行う。
[評価方法]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 80  %指定された課題の提出状況と内容、並びにテストにより評価する 
2受講態度 20  %授業への積極的参加,日常学習努力,自発的学習 
[教科書]
  1. 武谷雄二ほか, プリンシプル産科婦人科学 2 産科編, メディカルビュー社, ISBN:978-4758312202
[参考書]
  1. 荒木勤, 最新産科学 正常編, 文光堂, ISBN:978-4-8306-3119-1
  2. 荒木勤, 最新産科学 異常編, 文光堂, ISBN:978-4-8306-3120-7
  3. 井上裕美他 編, 病気がみえる vol.10 産科, MEDIC MEDIA, ISBN:978-4-89632-713-7