山梨大学電子シラバス

授業科目名

小児看護学実習

担当教員

阿久澤　智恵子／安藤晴美／大島　智恵

時間割番号

単位数

履修年次

期別

DNE4043

3,4

通期

［学習目標］

　小児の発達段階・発達課題や健康問題を包括的に理解し，看護実践に必要な基本的な知識・技術・態度を習得する。

［授業計画］

実習計画　
＊行動目標等の詳細は，『看護学実習要項』を参照して下さい。

・実施時期：3学年・後期（2020年9月～12月）
　　　　　　4学年・前期（2021年6月～7月）
・実習期間：2週間
・実習場所：学内
　　　　　　
・担当教員：阿久澤　安藤　大島
・主な実習内容：
 (1)保育園実習
　　a.乳幼児との基礎的なコミュニケーション
　　b.乳幼児の成長発達の特性と健康的な生活習慣の確立に向けた基本的な援助法
　　c.乳幼児の健康維持・増進と保健管理
　　d.乳幼児期に生じやすい事故と安全管理
　　e.保育における養育者や地域の人々などとの連携，など
 (2)病棟
　　a.受け持ち児との援助的な対人関係を形成するための基本
　　b.受け持ち児とその家族に関わる健康問題の把握とその問題解決的アプローチ
　　c.受け持ち児に必要な生活援助（栄養・食事，清潔・衣生活，排泄，遊びと休息等）
　　d.小児看護における基礎技術の習得
　　e.チーム医療における小児看護の責務と連携
　　f.小児科病棟における基本的な看護管理

［到達目標］

1.健康な乳幼児の一般的な成長・発達過程の特徴を説明することができる。
2.乳幼児の発達段階に応じた子どもへのコミュニケーションや関わりができる。
3.乳幼児の日常生活（食事、排泄、遊び、休息など）に対する保育を体験、実施することができる。
4.子どもの発達面、健康面や安全面などの視点から、望ましい保育環境について自分なりの考えをもつことができる。
5.受持ち児や家族の理解に努め、対象の発達段階や健康レベルに応じたコミュニケーションが図れる。
6.事前学習において受持ち児の成長・発達段階の特徴と疾患について学習し、説明することができる。
7.受持ち児の全体像を捉えるために多面的に情報を収集することができる。
8.収集した情報の分析・解釈・推論・判断ができる。
9.情報に関連する原因・関連要因、問題の性質・程度、成り行きを記述し、看護問題を明確化することができる。
10.抽出した看護問題の優先順位を決定することができる。
11.受持ち児の個別性や倫理面に配慮し、看護計画を立案することができる。
12.受持ち児の理解に応じた説明を行い、受持ち児と家族の同意と協力を得て、看護計画を一部実施することができる。
13.受持ち児の健康レベルや個別性に配慮し、安全・安楽に援助を実践することができる。
14.看護計画の実践を評価し、計画の修正・変更を行うことができる。
15.受持ち児を取り巻く保健・福祉・教育との協働を理解し、その中での看護師の役割を考えることができる。
16.カンファレンス等の場で、自己の意見を積極的に述べることができる。
17.看護学生として、主体的に学習に取り組み、言葉遣い、身だしなみに留意し、時間を厳守することができる。
18.状況に応じた報告・連絡・相談をすることができる。
19.グループ内でメンバーシップ・リーダーシップを発揮してグループメンバーと協力しながら行動できる。
20.受持ち児と家族との相互作用を通して、「子どもの人権」について自己の学びを述べ、今後の課題を明らかにすることができる。

［実務経験のある教員による授業科目の概要］

看護師の実務経験のある教員が講義を行う。

［評価方法］

No	評価項目	割合	評価の観点
1	小テスト／レポート	100 %	看護過程の展開、実習に臨む態度を総合的に評価する。到達目標20項目(100点満点)に沿って評価する。

［教科書］

注）講義の中で配布した資料をファイリングしておくこと
看護形態機能学―生活行動からみるからだ, 日本看護協会出版会; 改訂版, ISBN:4818011924
小児看護学概論　子どもと家族に寄り添う援助, 南江堂
小児看護技術　子どもと家族の力をひきだす技, 南江堂

［参考書］