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授業科目名 電気系エンジニアのための日本語リテラシ
分類自然科学
時間割番号 CAN045
担当教員名 白木 一郎
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
普段から実験系科目などのレポート作成を行い、今後卒業研究等での論文作成が必要となる学生
<授業の目的>
理工系学生に必要な,事実・状況・意見の伝達と交換を目的とした,文章及び口頭表現の基礎を学ぶ.科学研究や技術開発においては,企画立案から世界の研究者との情報交換までのあらゆる段階で,文章及び口頭表現によるコミュニケーションが不可欠である.これまでの実験レポート作成で培った日本語の表現力を,今後の卒業論文作成等に必要なレベルまで引き上げることを目標とする.
<到達目標>  到達目標とは
・事実と意見を区別することができる.
・事実と意見を書き分けることができる.
・主語と述語が一貫した文章を書くことができる.
・簡潔で明快な文章とは何かを説明することができる.
・悪文を簡潔で明快な文章に直すことができる.
<授業の方法>
・講義・グループワーク・演習を組み合わせて進行する.
・その回の学習内容について,教科書の範囲を指定して予習と(特に)復習を求める.
・その回の学習内容を振り返って,演習書の指定範囲について毎回課題を課す.
・グループワークの進行役および書記役を交代で務めることを必須とする.
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 32  %理解度確認試験(筆記試験)を行う. 
2試験:中間期 32  %理解度確認試験(筆記試験)を行う. 
3小テスト/レポート 12  %グループワークでのレポート課題を提出し,所定のレベルを達成すること. 
4受講態度 12  %毎回の授業への参加状況.欠席や真摯に取り組んでいない場合は減点される. 
5発表/表現等 12  %グループワークをまとめた口頭発表をし,所定のレベルを達成すること. 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
  1. 木下是雄, 理科系の作文技術, 中央公論新社, ISBN:4-12-100624-0,
    (毎回の講義に必携のこと)

  2. 若林敦, 日本語作文トレーニング, 朝倉書店, ISBN:4-254-10168-6,
    (毎回の講義に必携のこと)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
講義項目
1.講義 オリエンテーション・授業内容紹介 事実と意見の区別(1)
2.講義 事実と意見の区別(2)
3.講義 事実と意見の書き分け(事実の記述法1)
4.グループワーク 「事実と意見」
5.講義 事実と意見の書き分け(事実の記述法2)
6.グループワーク 「文章の組み立て」
7.講義 事実と意見の書き分け(意見の記述法)
8.総括評価:中間まとめ
9.グループワーク 「パラグラフ」
10.講義 わかりやすく簡潔な表現(文の3原則1)
11.グループワーク 「文の構造と文章の流れ」「はっきり言い切る姿勢」
12.講義 わかりやすく簡潔な表現(文の3原則2)
13.グループワーク 「わかりやすく簡潔な表現」
14.講義 わかりやすく簡潔な表現(文と文とのつなぎ方)
15.総括評価:期末まとめ

到達目標
1.実例をもとに、事実と意見をかき分ける重要性を理解する
2.意見の種類(推論・予測、評価、(狭義)意見、確信)を理解し、事実とのかき分けができる
3.引用・受け身形などの事実の記述方法を理解する
4.事実と意見の意味および記述法について、ディスカッションを通してさらに議論を深め、説明できる
5.判断などの記述方法を理解する
6.レポート・論文における起承転結などの論理展開について、ディスカッションを通してさらに議論を深め、説明できる
7.断定保留や受け身形など、レポート・論文作成において気を付けるべき事項を理解する
8.(中間評価:総括・まとめ)
9.パラグラフ、トピックセンテンスについて、ディスカッションを通してさらに議論を深め、説明できる
10.文の3原則である3Cを把握し、正確な文(Correct)について理解する
11.逆茂木型の文、明確に主張する意義について、ディスカッションを通してさらに議論を深め、説明できる
12.明快な文(Clear)、簡潔な文(Concise)について理解し、逆茂木型の文章の校正方法を理解する
13.わかりやすい文章を書くために大切な事項について、ディスカッションを通してさらに議論を深め、説明できる
14.接続語句や指示語句などを用い、文と文を適切につなぐ方法を理解する
15.(最終評価:総括・まとめ)