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授業科目名 計測センシング工学
分類・系統自然科学 科学系
時間割番号 TEEK12
担当教員名 本間 聡
開講学期・曜日・時限 前期・月・III 単位数 2
<対象学生>
E以外
<授業の目的>
目の前で起こっている現象を理解するため、または制御するためには、その対象となる物理量や状態を正確に把握しなければならない。したがって、物理量や状態を測る技術を知ることは、あらゆる科学の分野において重要である。計測センシング工学では、計測対象の変量を電気信号として採取する各種センサの原理、得られた電気信号をデジタル化するまでの基礎的なアナログ回路、デジタル化した信号を処理して有用なデータを得る基礎的デジタル処理を理解する。さらに、得られた計測結果から有用な情報を取得する方法や信頼性を確保する方法を身につける。
<到達目標>  到達目標とは
(1) 計測システムの基礎構成とその機能が説明できる。
(2) 測定値に対する誤差や精度を説明できる。
(3) 各物理量を電気信号に変換するセンサの原理を説明できる。
(4) センサで検出した信号を増幅するなどの処理を行う回路の基本的な設計ができる。
<授業の方法>
講義が主体となるが、設計等の理解を深めるために演習を行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %後半の講義内容を60%以上理解し説明できること 
2試験:中間期 50  %前半の講義内容を60%以上理解し説明できること 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本科目は広い分野を対象としており、総合科目ともいえる。主に電気回路や電子回路、電子デバイス、半導体工学など多岐にわたる内容を多く含むが、これについては改めて講義する。足りないと思うところは、自身で上記の分野の教科書や資料を読んで補うことも重要である。
<テキスト>
  1. 中沢 信明, センサの基本と実用回路, コロナ社, ISBN:978-4-339-03353-3
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1.計測とは、センサとは、IoTを活用した様々事例の紹介
2.センシングデータの評価の仕方(単位、有効数値、有効桁数)
3.センシングデータの評価の仕方(誤差と統計処理、近似直線)
4.力センサ、速度・加速度センサ
5.力センサ、ホイートストンブリッジ回路 
6.評価:前半部の総括・まとめ
7.演算増幅回路設計
8.アナログ信号処理 フィルタの設計
9.半導体の基礎 pn接合ダイオード 
10.半導体を用いた光センサ 内部光電現象と外部光電現象 
11.半導体を用いた光センサ フォトダイオード CCD
12.半導体を用いた光センサ CDS フォトトランジスタ
13.半導体を用いた様々な素子 熱センサ ペルチェ素子
14.AD変換と各種フィルタの設定
15.評価:総括・まとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。