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授業科目名
担当教員
ソフトウェア工学及び演習II
渡辺 喜道
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCS302 2 (未登録) 3 前期 III
[概要]
近年のソフトウェアは旧来に増してますます多機能化・複雑化しており、我々の日々の生活はソフトウェアの恩恵抜きでは考えることができないほどになった。そのため、ソフトウェアに求められる品質は高まり続け、それを実現する手段として、ソフトウェアテストに注目が集まりようになった。
本講義ではソフトウェア品質の考え方やソフトウェアテストの考え方、テスト設計の考え方、テスト技法の使い方などを理解することを目的とする。本講義を通して、実践的なソフトウェアテストの体系とソフトウェアテストの基本的な技法を学ぶ。
[具体的な達成目標]
(1)ソフトウェアテストの必要性・重要性を理解できる。
(2)ソフトウェアテスト工程の概要が理解でき、各工程で活用できるテスト技法を説明できる。
(3)簡単な仕様記述からテストケースを設計できる。
[必要知識・準備]
プログラミングやアルゴリズムとデータ構造、ソフトウェア工学に関連する基本的な知識と簡単なプログラムを書いた経験を有すること。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %状態遷移テスト、組合せテスト、テスト完了基準に関する基礎的事項を理解しているか。 
2試験:中間期 40  %ソフトウェアテストの位置づけ、テスト技法に関する基礎的事項を理解しているか。 
3小テスト/レポート 20  %テストケースを設計できるか。 
[教科書]
  1. 田中真史監修、石原一宏、田中英和著, この1冊でよくわかるソフトウェアテストの教科書 ―品質を決定づけるテスト工程の基本と実践―, SBクリエイティブ, ISBN:978-4-7973-6581-8
[参考書]
  1. 神長裕明、郷健太郎、杉浦茂樹、高橋正和、藤田茂、渡辺喜道, ソフトウェア工学の基礎, 共立出版, ISBN:978-4-320-12313-7
  2. J. Myers, T. Badgett, C. Sandler著、長尾真監訳、松尾正信訳, ソフトウェア・テストの技法: 第2版, 近代科学社, ISBN:787-4-7649-0329-6
  3. 高橋寿一, 知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト, 翔泳社, ISBN:4-7981-0709-3
[講義項目]
(01)ソフトウェアテストの基礎
(02)ソフトウェア開発の流れとテスト工程
(03)テストの概要
(04)カバレッジ
(05)テスト計画・設計
(06)同値クラステスト、境界値テスト
(07)原因-結果グラフ、デシジョンテーブルテスト
(08)ソフトウェアテストの位置づけ、テスト技法の総括評価・まとめ
(09)テスト条件の絞り込み
(10)状態遷移図
(11)状態遷移テスト
(12)組合せテスト
(13)All-Pairs法と直交表を用いたテスト
(14)最近の話題(Agileソフトウェア開発等)
(15)状態遷移テスト、組合せテスト、All-Pairs法と直交表を用いたテストの総括評価・まとめ
[教育方法]
・講義ではプロジェクタを使い説明する。また、講義中に用いるスライドの内容を電子媒体で配布する。
・講義中に簡単な演習問題を解かせる場合がある。
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
ITコンサルタント会社のソフトウェア技術者を非常勤講師として招き、ソフトウェア開発の実務経験をもとに、ソフトウェア開発の現状や最近の話題について講義する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
学生の理解の度合い等により、講義内容を変更することがある。