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授業科目名
担当教員
情報処理及び実習
服部 元信/吉川 雅修
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCS102 3 (未登録) 1 前期 月/水 I/IV
[概要]
 この講義及び実習ではコンピュータに対する基本概念の形成とコンピュータの基本操作の習熟を目的とする.講義では,コンピュータにおける情報の表現,ハードウェア,ソフトウェア,情報ネットワークの基礎,さらには情報処理の基本概念として,アルゴリズムを学ぶ.また,情報と社会の関わりも学習する.実習ではいわゆるコンピュータリテラシ関連の演習を行うが、並行して開講される他の科目への対応や、後続の専門科目群で必要とされる知識の修得も視野に入れる.基本的に学科教育用計算機システムの UNIX系 OS環境を使用する.
[具体的な達成目標]
(1)コンピュータによる情報処理の仕組みを説明できる.
(2)問題の定式化からコンピュータによる解法までの基本的な手順を説明できる.
(3)情報化社会の現状と課題,情報セキュリティについて説明できる.
(4)コンピュータの基本的な操作とネットワークの利用ができる.
(5)技術系報告資料を作成するためのソフトウェアの利用ができる.
[必要知識・準備]
講義では特になし.

実習ではUNIX系OS の知識やスキルは無いものと想定した教材を提示する.個人でのコンピュータの所有は必要ではないが、実習時間外にも学科教育用計算機システムなどで自習する必要がある。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %主に目標(2),(3)に関する理解度を評価する(講義).主に目標(4)(5)に関する理解度を評価する(実習) 
2試験:中間期 40  %主に目標(1)に関する理解度を評価する(講義).主に目標(4)に関する理解度を評価する(実習) 
3小テスト/レポート 20  %目標(4)(5)に関する応用力,タイピング能力を評価する(実習) 
[教科書]
  1. 河村一樹ら, 情報とコンピュータ, オーム社, ISBN:978-4-274-21086-0,
    (主に講義パートで使用)

  2. 川口 拓之, 田谷 文彦, 三澤 明, Linuxコマンドブック ビギナーズ 第4版, SBクリエイティブ, ISBN:978-4797382389,
    (実習パートで使用)

  3. 畔津 忠博, 吉永 敦征, 永崎 研宣, LibreOfficeで学ぶ情報リテラシー, 東京電機大学出版局, ISBN:978-4501554309,
    (実習パートで使用)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
【講義】
第1回:コンピュータの歴史
第2回:情報の表現(1)2進数
第3回:情報の表現(2)文字コード,AD変換
第4回:数理解析
第5回:情報の表現(3)データ圧縮と情報量
第6回:コンピュータの構成(1)ハードウェア,論理回路
第7回:コンピュータの構成(2)ソフトウェア
第8回:情報ネットワークの仕組み
第9回:中間評価(前半の総括とまとめ)
第10回:データ構造とアルゴリズム(1)探索・整列のアルゴリズム,計算量
第11回:データ構造とアルゴリズム(2)リスト,スタック,キュー,木構造
第12回:データモデル
第13回:情報システムとセキュリティ
第14回:情報化社会の現状と課題
第15回:最終評価(後半の総括とまとめ)

【実習】
第1回:実習環境,UNIX基礎(1)ファイルとディレクトリの基本操作
第2回:学内情報システムの利用,UNIX基礎(2)コマンドライン
第3回:UNIXの基礎(3)プロセスとジョブ,アクセス権限
第4回:UNIXの基礎(4)ネットワークを介した遠隔操作とセキュリティ
第5回:OfficeSuiteの活用(1)文書作成と表現要素
第6回:OfficeSuiteの活用(2)表と計算 〔自学レポート作成〕
第7回:中間評価(前半の総括とまとめ)
第8回:OfficeSuiteの活用(3)図式,プレゼンテーション文書
第9回:OfficeSuiteの活用(4)データベース構築基礎
第10回:技術文書の作成(1) 画像処理,データと関数の可視化
第11回:技術文書の作成(2) LaTeX(1)文書作成の基本
第12回:技術文書の作成(3) LaTeX(2)数式,表,図形の取り込み 〔自学レポート作成〕
第13回:HTML文書の作成と情報公開(1)基本技術
第14回:HTML文書の作成と情報公開(2)コンテンツとデザインの分離
第15回:実技の最終評価とまとめ
[教育方法]
・実習では,本学科専用の教育用計算機室(KKI)において,一人一台の計算機を使いながら授業を進める.他の科目等で必要になる情報活用技術を先行して取り上げるために,実習順序を入れ替える場合がある.
・情報倫理に関し,e-Learning で自習してもらう.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
実習では,「提出が必須である」とした課題の未提出に対し負の評点を付けるので注意してほしい。

実習は学科用教育用計算機システムの利用ガイダンスを兼ねる。他の科目で同システムを利用する前に利用法を学ぶために,学期開始時の開講時限が移動することがある。