山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名
担当教員
土質工学第一
後藤 聡
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE312 2 (未登録) 3 前期 I
[概要]
  「土質力学」で習得した知識を用いながら,土木構造物を建設する場合に問題になる擁壁に働く土圧,斜面安定,基礎の支持力,およびそれらに基づく設計法について学修する。講義は幾つかの課題について演習しながら進める。
 また,地形・地質,地盤調査,地盤改良などの概要,トンネル,地下構造物などの概要についても学修する。
[具体的な達成目標]
各種の土圧とその評価法を説明できる。
土留擁壁について設計することができる。
法面の安定解析法を説明でき,各種斜面安定問題について,安全率を計算することができる。
地盤の支持力理論について説明することができ,浅い基礎について設計計算することができる。
地形・地質,地盤調査,地盤改良などの概要,トンネル,地下構造物などの概要についても説明することができる。
[必要知識・準備]
 「土質力学」に関する基礎知識が必要である.加えて,授業前の予習,授業後の復習をしっかり行うことが必要である.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %理解度と応用力を評価するために計算および記述式試験を行う。 
2試験:中間期 40  %理解度と応用力を評価するために計算および記述式試験を行う。 
3小テスト/レポート 20  %理解度と応用力を評価するためにレポート課題を課す。 
[教科書]
  1. 安田進、山田恭央、片田敏行, 大学土木 土質力学(改訂2版), オーム社, ISBN:978-4-274-21643-5
  2. 安田進、片田敏行、後藤聡、塚本良道、吉嶺充俊, わかる土質力学 220問, 理工図書, ISBN:978-4844606918
[参考書]
  1. 石原研而, 第3版 土質力学, 丸善, ISBN:978-4-621-30234-7
  2. 菊本統,西村聡,早野公敏, 土質力学, 学芸出版社, ISBN:978-4-7615-3221-5
  3. 安川郁夫,今西清志,立石義孝, 絵とき土質力学 改訂3版, オーム社, ISBN:978-4-274-21459-2
  4. 内村太郎, 地盤工学, オーム社, ISBN:978-4-274-21337-3
  5. 三田地利之, 土質力学入門, 森北出版, ISBN:978-4-627-46401-8
[講義項目]
<講義項目>
15回の講義において、下記の内容を学習する。また合わせて、適宜、演習を行う。
  1. 土圧の種類と定義                    
  2. ランキンの土圧理論
  3. クーロンの土圧理論       
  4. 土圧の計算(演習)
  5. 地すべり,斜面崩壊,土石流,崖崩れなどの地盤災害
  6. 無限斜面における直線状のすべりに対する安定計算
  7. 分割法による円弧状のすべりに対する安定計算
  8. グラウンドアンカー工を用いる場合の安定計算
  9. 中間試験と総括
 10. 地盤の支持力の概要,浅い基礎の支持力
 11. 浅い基礎の支持力,地盤の弾性沈下
 12. 深い基礎の支持力
 13. 地形・地質,地盤調査,地盤改良などの概要
 14. トンネル,地下構造物などの概要
 15. 総括評価:まとめ

<達成目標>
 主要な土木構造物である擁壁,盛土法面,浅い基礎などの設計が自力でできる。

予習:次回の講義内容について,教科書・演習書・資料をよく読んでおくこと.
復習:授業で行った例題・演習について,自力で解いておくこと
 
[教育方法]
数多くの演習を行い,また解法等について詳細な解説を行うことによって,専門知識の問題解決への活用方法を教授し,応用力を涵養させる.
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
担当教員は,大手建設会社の技術者として11年間,東京湾横断道路の設計施工や各種土木構造物の技術開発に従事した。本授業科目では,土木構造物の設計・施工・維持管理等において,土質工学第一の重要性について講義する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(F) 問題の把握および専門知識の応用力
 基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
[その他]
本授業科目は,以下のような位置づけである.

応用物理学 → 土質力学及び演習第一 → 土質力学第二 → 建設工学実験II,土質工学第一 → 土質工学第二