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授業科目名
担当教員
都市計画
武藤 慎一/石井 信行/秦 康範
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE217 2 (未登録) 2 後期 II
[概要]
 都市計画とは,都市住民のより豊かな生活を実現するために,都市空間の構成と施設配置・整備について計画的検討を行うものである.本講義では,都市計画に係わる思想から技術・技法,法制度について学ぶ.近年は施設建設主義から住民に身近な環境・景観・防災を中心とした考えへと変化が見られ,それに対し都市計画がどのように対応するべきかを本講義では考える.
 具体的には,まず都市計画の歴史的変遷と発展過程に関する知識を身につける.次に,都市計画の総論および各論に関する基本的知識を身につけ,現代の都市計画制度やその中での規制手段や都市計画技術を理解する.以上の知識は,交通計画,景観工学,交通工学,防災工学等の他の計画関連科目の理解にもつながるものである.
[具体的な達成目標]
本講義は専門基礎学力を身につけるとともに,都市問題を把握し専門知識を応用した解決方法が考えられるようになることを目標とする.具体的な達成目標は以下のとおりである.
1.都市計画の歴史と思想が説明できる.
2.わが国における法定都市計画について説明できる.
3.都市計画マスタープランが説明できる.
4.土地利用計画・地域制・地区計画について説明できる.
5.都市計画における交通計画,環境計画,防災計画,景観計画等の個別計画について説明できる.
6.都市計画に必要な都市経済学の考え方が説明できる.
[必要知識・準備]
(事前知識に役立つ科目)土木環境デザイン,コミュニケーション
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 35  %達成目標の5,6が達成できたかを評価する. 
2試験:中間期 35  %達成目標の1~4が達成できたかを評価する. 
3小テスト/レポート 30  %達成目標の達成度の確認のための演習課題,レポート課題を課す. 
[教科書]
  1. 饗庭伸・加藤仁美・鈴木伸治・伊達美徳・根上彰生・柳沢厚・阿部伸太・清水哲夫・瀬田史彦・牧紀男, 初めて学ぶ都市計画, 市ヶ谷出版社, ISBN:9784870710047
[参考書]
  1. 加藤晃・竹内伝史, 新・都市計画概論 改訂2版, 共立出版, ISBN:4-320-07424-6
[講義項目]
本講義では,前半で都市計画制度の内容を中心に説明を行い,後半は個別の都市計画の内容について説明する.
1.都市と都市計画:都市計画制度の体系とマスタープラン
2.諸外国の事例から都市計画を学ぶ:海外の都市計画制度
3.都市と市街地:土地利用計画
4.都市の住まいと住環境:建築のコントロール
5.地区の計画とデザイン:建築協定・地区計画
6.都市を再生する:市街地開発事業
7.中間評価:中間総括・まとめ
8.都市と防災:都市と防災
9.都市と自然:都市環境と公園・緑地計画
10.都市の景観まちづくり:景観まちづくりの仕組み
11.参加・協働のまちづくり:参加・協働のまちづくりを支える制度と技術
12.都市の再生と交通システム:都市交通の計画技術と制度
13.都市経済:都市経済学の考え方
14.21世紀日本の都市計画の課題:都市計画制度の展望
15.評価:総括・まとめ

予習:次回の講義内容の資料をよく読んでおくこと.
復習:授業で行った内容の理解を深め,演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと.
[教育方法]
 講義を中心に授業を進める.そこでは,スライド等を用いて,教科書の要点および事例等を講義する.また,理解度の確認を兼ねて,都市計画マスタープラン等に関するレポート課題や中間評価,期末評価を実施し,それらを併せて成績評価を行う.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(F) 問題の把握および専門知識の応用力
 基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
[その他]
1)ビオトープ管理士試験の一部免除認定の指定科目である。
http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/event/bio_kan/ichibumenjyo/yamanashi.htm
2)Jabeeの履修分野「国土計画」の必修科目である。

本科目は以下のような位置づけである.
エンジニアリングデザイン入門 → 計画学基礎および演習 → 都市計画 → 交通計画 → 景観工学,交通工学 → エンジニアリングデザインI