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授業科目名
担当教員
入門物理I
酒井 優/堀 裕和/東海林 篤/石川 陽/内山 和治
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TAM104 3 (未登録) 1 前期 火/木 II/III
[概要]
物理は、この宇宙で起きる諸現象を、私たち人間がどのように把握し、記述し、理解することができるのかということを、さまざまな角度から探究し、その基本中の基本というような内容を、可能な限りシンプルにまとめた体系です。複雑多様な自然界の出来事にかくされた基本的な構造を、どのようなものの見方や考え方で明らかにしていくのかを、毎回それぞれの話題に適した模型(おもちゃ)を用いて概説し、物理のおもしろさを知って、本格的な勉強をするために必要な、現象や法則に関するイメージの獲得と、直観的理解の糸口を見つけます。この講義に続く入門物理IIでは、同じ内容が、また違う角度から見た洗練された形で再提示されます。入門物理IとIIを通じて、自然現象の多様な側面を共通の概念に集約したり、ひとつの概念を多様に表現したりする力を高めます。
[具体的な達成目標]
・空間と時間の概念について説明できる
・場の概念について説明できる
・相対性理論、電磁気学、量子力学、統計力学の概念についてそれぞれ説明できる
・光の特徴と諸性質について説明できる
・物理学に関する幅広い知識を身につけ、問題解決のために必要な見方や考え方を見つけ出すことができる
[必要知識・準備]
自然現象に対する、観察する目と考える意欲を持つこと。物理の知識は問わない。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %物理学の知識と考え方を問う.評価が60点未満のものは可としない. 
2小テスト/レポート 20  %レポート課題への取り組みを重視する. 
3受講態度 20  %演習課題への取り組みを重視する. 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
第 1回:物理が分かったとは何をいうのか
第 2回:宇宙を構成する空間と時間と物質(物理学という舞台と配役)
第 3回:宇宙で起こる出来事をいかに表現するか(相互作用と場、物理学のシナリオ)
第 4回:空間と時間を測る「ものさし」と「ものさし」の基準(物理量と保存則)
第 5回:物理学における量と強さ(場と相互作用の表し方と数学の役割)
第 6回:物理学における変わらない性質と変化する見え方
第 7回:電気と磁気と光の物理学(電気と磁気の関係)
第 8回:物理系というものごとの捉え方(物理学における対象とその性質の抽出)
第 9回:経験できる世界と経験できない世界(マクロな世界とミクロな世界の物理学)
第10回:物理学における注目する系と環境との関わり(理想化と理想化の限界)
第11回:ひとつの粒子からたくさんの粒子の物理学へ(マクロ変数とミクロ変数の関わり)
第12回:複雑な世界と 中間領域の物理学(メゾスコピック系と複雑性・多様性)
第13回:光の歴史、光の波動性と粒子性
第14回:光の直進性・相反性、光の屈折・反射
第15回:屈折率と全反射
第16回:光は電磁波、光は横波、偏光とは
第17回:光の回折・干渉・散乱
第18回:光子とは、光の吸収と発光
第19回:電子のエネルギー状態
第20回:光と電子の相互作用、レーザー
第21回:結晶とは
第22回:結晶格子とその種類
第23回:結晶中の電子のエネルギー準位
第24回:結晶格子と逆格子
第25回:逆格子とX線回折
第26回:光と慣性系(相対論)
第27回:光と物理学
第28回:まとめと復習
第29回:今後の学習の方向と発展の道筋
第30回:試験と疑問点の整理
※1〜12,28〜30回は堀、13〜27回は酒井が担当する.講義の順序は入れ替えることがある.授業時間外の課題(予習・復習)についてはその都度指示する.
[教育方法]
講義と、講義のテーマに合わせた実習・演習を行う。毎回講義ノートを提出する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
教科書:必要な資料はこちらで用意する。
参考書:トピックスごとの参考書はその都度紹介する。