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授業科目名
担当教員
基礎物理化学II
奥崎 秀典
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TAC108 2 (未登録) 1 後期 II
[概要]
熱力学は、熱と仕事に関する学問分野であり、化学や物理学の基礎をなしている。高校で学んだ熱化学方程式や化学平衡は熱力学の重要分野である。エネルギーの保存則、エンジンの効率や反応進行の予測など、無機化学、有機化学、材料科学、生命化学など工学全般の分野で必須の基礎知識となっている。本講義では、熱力学の基本原理を理解し、その化学への応用力を身につける。また、関連する演習問題を解くことで、講義内容の理解を深めることができる。
[具体的な達成目標]
1.仕事、エンタルピー、エントロピー、自由エネルギーの概念を説明できる。
2.実験や研究でこれらに関連する課題に出会ったときに、教科書を見ながら解ける。
[必要知識・準備]
1年次前期の「基礎物理化学I」を理解していることを前提に、知識を積み上げていく。本講義は反転授業形式で行うので、講義開始前に講義ビデオを視聴し、講義ノートを作成しておく。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 25  %仕事、エンタルピー、エントロピー、自由エネルギー、カルノーサイクルに関する計算問題を解ける。 
2試験:中間期 25  %ギブズエネルギー、相図、化学ポテンシャル、化学平衡に関する計算問題を解ける。 
3小テスト/レポート 25  %講義ノートを作成し、ワークシートを完成させることができる。 
4受講態度 25  %確認問題、演習問題を解くことができ、他の学生の前で説明できる。 
[教科書]
  1. アトキンス物理化学(上), 東京化学同人, ISBN:4807905295
  2. プリント
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
 1.ガイダンス,シラバスの説明,物理化学はなぜ重要か
 2.熱力学の基本的な概念,内部エネルギー,仕事
 3.熱容量とエンタルピー,マイヤーの式,断熱変化,ポアソンの法則
 4.標準エンタルピー変化,ヘスの法則,ジュール—トムソン効果
 5.熱力学の第二法則,エントロピー,カルノーサイクル
 6.スターリングエンジン,クラウジウスの不等式,熱力学第三法則
 7.ヘルムホルツエネルギーとギブズエネルギー,第一法則と第二法則の結合,ギブズ‐ヘルムホルツの式
 8.中間試験
 9.中間試験の解答と解説
10.相図,化学ポテンシャル
11.クラペイロンの式,クラウジウス—クラペイロンの式,エーレンフェストの分類
12.反応ギブズエネルギー,熱力学的平衡定数,平衡の応答
13.期末試験
14.期末試験の解答と解説
15.総括評価・まとめ
[教育方法]
[教育方法]
反転授業の形式で授業を進める(授業前に講義ビデオによる受講と講義ノート作成を課し、授業時間中は講義内容の確認、質疑応答、理解を深めるための演習問題、3〜4人からなる小グループによるディスカッションを行う)。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)