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授業科目名
担当教員
基礎物理化学I
阪根 英人/宮嶋 尚哉
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TAC104 2 (未登録) 1 前期 IV
[概要]
物理化学は、大学で今後学ぶすべての化学の基礎である。
この科目では、大学の物理化学に関連する高校の化学と物理の内容を再確認し、物理化学の基礎を概観する。
それに基づいて、原子や分子の微視的な性質とそれらの集団の性質を整理し、論理的に理解する。
[具体的な達成目標]
  1. 気体の巨視的な性質を説明でき、挙動を考察できる。
  2. 気体の巨視的な性質を、構成粒子の挙動から説明できる。
  3. 量子化学により、原子や分子の性質をより正確に理解することを心がける。
[必要知識・準備]
高校で履修した
・数学、特に微分・積分や統計
・物理全般
・化学、特に物質の状態と平衡・物質の変化と平衡
の知識が必要不可欠である。理解が不十分な者は復習しておくこと。
大学においても、微分積分学Iと入門物理学を必ず受講して理解すること。
さらに基礎科目(物理)の履修を指示された者は、これも必ず受講して理解する必要がある。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %各章の理解を確認し評価する。 
2試験:中間期 60  %各章の理解を確認し評価する。 
3受講態度 10  %講義に取り組む姿勢を評価する。 
[教科書]
  1. Peter Atkins, Julio de Paula 著、中野元裕、上田貴洋、奥村光隆、北河康隆 訳, アトキンス 物理化学(上) 第10版, 東京化学同人, ISBN:9784807909087
[参考書]
  1. Peter Atkins, Julio de Paula 著、中野元裕、上田貴洋、奥村光隆、北河康隆 訳, アトキンス 物理化学(下) 第10版, 東京化学同人, ISBN:9784807909094,
    (この科目の範囲は上巻だけに含まれるが、関連が深い内容が下巻に含まれているので参照することが望ましい。今後の科目でいずれ教科書として必要になる。)

  2. J. G. Frey, H. L. Strauss 著、(独)産業技術総合研究所計量標準総合センター 訳, 物理化学で用いられる量・単位・記号 第3版, 講談社サイエンティフィク, ISBN:9784061543591,
    (http://www.nmij.jp/public/report/translation/IUPAC/ にて参照することができる。)

  3. 物理化学で用いられる量・単位・記号 要約版, 日本化学会,
    (ISBNはない)
[講義項目]
    基本事項 高校化学の復習と物理化学の基本
  1. 物質 原子・分子・バルク
  2. エネルギー 力学・熱力学・分子の性質
  3. 波動 調和波・電磁波
  4. 中間テストと基本事項の理解の確認
    気体の性質
  5. 理想気体
  6. 気体運動論 モデル
  7. 気体運動論 衝突
  8. 実在気体
  9. 中間テストと気体の性質の理解の確認
    量子化学の初歩
  10. 量子力学の起源
  11. シュレーディンガー方程式と波動関数
  12. 微小粒子の運動の基本原理
  13. 分子の性質とバルクの性質の復習
  14. テストと量子化学の基本の理解の確認
    まとめ
  15. 総括と理解の確認
[教育方法]
教科書に基づき解説する。
理解を深め確認するため、随時中間テストを行い、解説することで復習する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
教科書に掲載されている演習と問題を解いて復習すると理解に役立つ。