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授業科目名 環境政治論
時間割番号 LSS230
担当教員名 金  基成
開講学期・曜日・時限 後期・火・II 単位数 2
<対象学生>
地域社会システム学科および環境科学科の2年生
<授業の目的および概要>
 この授業の目的は、持続可能な社会(sustainable society)のあり方に関する政治学分野の研究動向と諸論点について学び、理解することである。第1回から第9回までの授業では、持続可能な社会に関する主要言説の特徴について比較の観点から多角的に検討する。第10回から第14回までの授業では、持続可能な社会に関する学術書、文学作品、事例研究などを叩き台としつつ、受講者一人ひとりによる発表と討論が行われる。
<到達目標>
・生態学的危機の政治経済的要因について説明できるようになる。
・持続可能な社会のあり方について描けるようになる。
・持続可能な社会の実現につながる政策および制度について説明できるようになる。
<授業の方法>
第1回〜第9回、第15回:講義
第10回〜第14回:発表と討論
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %生態学的危機の政治経済的要因および持続可能な社会に関する基本概念,理論、論点などについて的確に説明できる能力。 
2発表/表現等 40  %学んだ知識を現状分析や制度構想に的確に応用できる思考力および判断力。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業への積極的な参加が求められる。
<テキスト>
  1. 金 基成, 持続可能な発展の政治学, 三恵社, ISBN:978-4866930749
<参考書>
  1. 地球の政治学―環境をめぐる緒言説―, 風行社, ISBN:9784938662905
  2. 地球環境問題の政治学―日本・ドイツ・アメリカ―, 岩波書店, ISBN:9784000238434
  3. 戦後日本公害史論, 岩波書店, ISBN:9784000259842
  4. その他、授業の時に紹介する。
<授業計画の概要>
1. 概要説明
2. 生存主義言説
3. プロメテウス派言説
4. 持続可能性言説
5. 生態系中心主義言説
6. SD概念の多義性
7. 急進的言説の特徴
8. 総量規制という課題
9. 福祉社会という課題
10. 発表と討論(1):定常経済は可能だ
11. 発表と討論(2):エコトピア、または、ユートピアだより
12. 発表と討論(3):ベーシック・インカム
13. 発表と討論(4):ドイツは脱原発を選んだ
14. 発表と討論(5):エネルギー自治で地域再生
15. まとめ
※上記の授業計画は受講者数によって部分的に変更される場合があります。