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授業科目名 地方自治論
時間割番号 LSS229
担当教員名 藤原 真史
開講学期・曜日・時限 後期・水・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
 地方自治の歴史・制度・現状・課題等について最新の事柄にも触れながら考察を深め、「民主主義の学校」とも称される地方自治に一人の市民として関わっていくための知識の習得を目指す。具体的には、日本の地方自治制度の歴史的展開、地方自治体の執行機関、地方自治体の議事機関、地方財政のしくみと課題、基礎的自治体と広域自治体の諸相、自治体行政の透明化、参加・協働の諸相などのテーマについて学ぶ。
 政治学分野の学びを深めつつ、地方自治を多面的に理解することを目指す。
<到達目標>
 受講生は、本科目の学習を通して、次のような知識や能力の習得、向上を目指す。

 ・政治学の基礎を身につけ、市民として政治や地方自治を観察できる。
 ・地域や社会のあり方を決める構成要素とその特徴を、専門知識を用いて説明できる。
 ・地方自治のしくみを、専門知識を用いて説明できる。
 ・地方自治を取り巻く諸課題を、専門知識に基づいて分析できる。
<授業の方法>
 講義形式で行うが、時事的な問題については討論の機会も設けて論理的に考える力を養う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %地方自治に関する用語の説明や論述を課し、専門知識の理解度や論理的思考力を評価する。 
2小テスト/レポート 40  %地方自治に関する指定図書の書評または指定テーマに関する調査報告を課し、情報収集・整理力や論理的思考力を評価する。 
3受講態度 20  %リアクションペーパー(複数回)を課し、授業で講じた論点や紹介した話題に対する理解度や論理的思考力を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 行政学、地方自治論に関する分野は、時事的な論点に対する問題意識が重要となります。日頃から新聞報道などに関心を寄せて、自身の見解を持つようにしてください。
 山梨大学附属図書館の電子図書「地方自治関係資料1974-2015」を、積極的に学習に活用してください。

【オフィスアワーについて】
 後期授業期間中は水曜日5時限に研究室で実施する予定です。
<テキスト>
  1. <参考書>北村亘・青木栄一・平野淳一, 地方自治論, 有斐閣, ISBN:4641150486
  2. <参考書>岡田浩・松田憲忠(編著), 現代日本の政治―政治過程の理論と実際, ミネルヴァ書房, ISBN:4623054233
  3. <参考書>今井照, 地方自治講義, 筑摩書房, ISBN:4480069461
  4. <参考書>相川俊英, 地方議会を再生する, 集英社, ISBN:4087208737
  5. <参考書>稲継裕昭, 地方自治入門, 有斐閣, ISBN:4641173818
<参考書>
  1. 礒崎初仁・金井利之・伊藤正次, ホーンブック 地方自治[第3版], 北樹出版, ISBN:4779304032
  2. 土岐寛・斎藤友之・平石正美・石見豊, 現代日本の地方自治, 北樹出版, ISBN:4779301831
  3. 村松岐夫(編), テキストブック地方自治[第2版], 東洋経済新報社, ISBN:4492211837
  4. 片木淳・藤井浩司, 自治体経営学入門, 一藝社, ISBN:4863590407
  5. 柴田直子・松井望(編著), 地方自治論入門, ミネルヴァ書房, ISBN:4623064603
<授業計画の概要>
第1回:イントロダクション
第2回:地方自治体の執行機関 (1):長
第3回:地方自治体の執行機関 (2):行政委員会
第4回:地方自治体の議事機関 (1):地方議会
第5回:地方自治体の議事機関 (2):二元代表制
第6回:地方財政 (1):地方財政のしくみ
第7回:地方財政 (2):地方財政の課題
第8回:地方自治のあゆみ (1):戦前の地方制度
第9回:地方自治のあゆみ (2):戦後の地方制度
第10回:広域行政と地方自治体 (1):事務の共同処理、市町村合併
第11回:広域行政と地方自治体 (2):道州制
第12回:住民自治のゆくえ (1):伝統的な住民自治
第13回:住民自治のゆくえ (2):新たな住民自治
第14回:集権と分権
第15回:総括評価・まとめ