授業科目名	環境保全学
時間割番号	LEV352
担当教員名	坂本　　康
開講学期・曜日・時限	後期・水・I	単位数	2
＜対象学生＞
(未登録)
＜授業の目的および概要＞
自然と人間社会との共生を可能とするために必要となる自然に配慮した保全計画の立案技能の習得に向け、環境保全に必要な事項を学ぶ。これらを通じ、環境保全の方法を検討できる能力を身につける。具体的には、自然環境保全のために人間社会が行っている環境計画の視点、環境保全のための制度と技術（廃水・廃棄物の処理・処分を含む）、これらに関係する実社会での例などについて学ぶ。なお、この科目には「環境マネジメント実習」等で必要となる内容も含む。
＜到達目標＞
下記の能力を身につけることを目標とする。 ・人間社会が自然に与える影響を最小化するための計画手法・制度・技術の基本的考え方を説明できる。 　これにより、環境科学科の学位授与方針のPS1、PS2およびPS４に対応した専門知識・スキルを身につける。
＜授業の方法＞
・講義 ・一部演習
＜成績評価の方法＞
No 評価項目 割合 評価の観点 1 試験：期末期  50  % 一定以上の出席者のみに試験を行う。後半の内容について、理解度と応用力を評価するために記述式試験を行う。到達目標に示した項目に対する基本的理解度と論理性を評価する。  2 試験：中間期  50  % 一定以上の出席者のみに試験を行う。前半の内容について、理解度と応用力を評価するために記述式試験を行う。到達目標に示した項目に対する基本的理解度と論理性を評価する。
＜受講に際して・学生へのメッセージ＞
・高校理科のさまざまな科目の基本知識が必要である。また、大学で習う地球科学、物理、化学、生物学に関係する科目の知識も必要になる。 ・質問等は授業時間外も適宜受け付ける。 ・次回の授業に向けて予習課題が出されることもある。
＜テキスト＞
(未登録)
＜参考書＞
(未登録)
＜授業計画の概要＞
下記の内容の授業を行い、各回の内容を説明できることを各回の到達目標とする。 第１回：環境計画への視点1：環境問題の歴史と構造 授業内容：環境問題の歴史、環境汚染の構造、環境保全の方法の概要 第２回：環境計画への視点2：環境保全のための国内の制度・規制 授業内容：環境基本法と関連する個別法や制度、環境基準、土地利用や開発に対する規制 第３回：環境計画への視点3：環境保護のための国際条約、国際的制度 授業内容：生物多様性条約、ラムサール条約、バーゼル条約など 第４回：環境基準値と処理法の原理 授業内容：基準値の対象物質・考え方、毒性とリスク、水処理の基本原理 第5回：その他の環境管理の手法 授業内容：ISO14000シリーズ、LCA、暴露アセスメント、PRTR 第6回：環境汚染の実例 授業内容：公害、ダイオキシン、土壌・地下水汚染など 第７回：前半部分の試験及び総括 第8回：水質保全計画1：上水道 授業内容：上水道の計画、上水道の水源・水質・処理、上水道に関する問題点 第9回：水質保全計画2：下水道 授業内容：下水道の計画、下水道の水質・処理、下水道に関する問題点 第10回：廃棄物の処理・処分の計画 授業内容：一般廃棄物と産業廃棄物、廃棄物処理・処分の技術、廃棄物に関する問題点 第11回：環境影響評価の制度と技術-1 授業内容：環境影響評価法の考え方と手続き 第12回：環境影響評価の制度と技術-2 授業内容：騒音、大気汚染の評価 第13回：環境影響評価の制度と技術-3 授業内容：生態系、景観などの評価 第14回：環境影響評価の制度と技術-4 授業内容：学生による環境影響評価の事例の発表 第15回：後半部分の試験及び総括