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授業科目名 教育相談・生徒指導論
時間割番号 KCO521
担当教員名 東海林 麗香
開講学期・曜日・時限 後期・月・V 単位数 2
<対象学生>
1・2年
<授業の目的および概要>
この授業では,学校における教育相談・生徒指導の理論および方法に関する知識・技法について学ぶ。学校における教育相談・生徒指導とは,児童生徒の自己および他者との関係に関わる様々な問題に,全ての教員が様々な場面でアプローチしようとするものである。つまり,すべての児童生徒を対象とし,すべての教師が行う教育活動である。またその対象には,児童生徒のみならず彼らに関わる者たち(保護者や教師など)も含まれる。このように考えると,カウンセリングなど個別の相談・支援に関する知識・技法だけでなく,校内での協働,外部の専門家および機関との連携が必要となる。そのためには,学校組織体制に関する理解や外部機関についての知識も必要となる。
<到達目標>
【ストレートマスター】
・複雑で多岐にわたる教育諸問題に対応できる教員を目指し,「生きる力」「エンパワーメント」について,自分なりのビジョンを持つことができる。
・ソーシャルスキル・トレーニングや構成的グループエンカウンターの理論と技法を理解し,活用することができる。
・学校におけるファシリテーションの理論と技法を理解し,活用することができる。

【現職教員学生】
・複雑で多岐にわたる教育諸問題に対応できる教員という観点で自身の経験を振り返ることを通して,「生きる力」「エンパワーメント」について,自分なりのビジョンを持つことができる。
・ソーシャルスキル・トレーニングや構成的グループエンカウンターについての理論的背景と実践の状況を理解し,その上で新たなプログラムを開発・提示することができる。
・学校におけるファシリテーションの理論と技法を理解し,カリキュラムの改善や開発に向けて活用することができる。
<授業の方法>
講義・演習
 授業は,演習形式(プレゼンテーション,グループディスカッション,実習,ロールプレイ)で行う。第14回および15回には授業のまとめとして,受講生にグループでのプレゼンテーションを課す。プレゼンテーションの内容は,授業で学んだ事柄をふり返り,さらに検討が必要な課題について提案するものとする。
 なお,研究者教員である東海林及び実務家教員(窪田)の2名がすべての授業に参加し,役割分担をしながらTTで授業を進める。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %学期末レポート 
2受講態度 20  %討論やロールプレイ等の活動への参加態度 
3発表/表現等 40  %第14回および15回におけるプレゼンテーション 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
受講者の知識・ニーズにより,授業の内容や順序が一部変更になる可能性があります。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 文部科学省, 生徒指導提要
  2. 吉田圭吾, 教師のための教育相談の技術
  3. 向後礼子, ロールプレイで学ぶ 教育相談ワークブック: 子どもの育ちを支える
<授業計画の概要>
第1回: オリエンテーション:受講者の経験・知識の共有,問題意識の掘り起こし(講義,グループディスカッション)
第2回:学校教育相談・生徒指導の理論と実際(講義)
第3回:学校教育相談・生徒指導における今日的課題(講義,グループディスカッション)
第4回:学校における子ども理解の方法(講義,実習)
第5回:カウンセリングの基礎と技法(講義,資料映像の視聴,実習)
第6回:生徒指導のロールプレイ
第7回:教育相談のロールプレイ(対子ども)
第8回:教育相談のロールプレイ(対保護者)
第9回:第6回〜8回のロールプレイのまとめ(ワークショップ型検討会の形式で行う)
第10回:校内の協働,外部との連携の理論と実際(講義,グループディスカッション)
第11回:連携事例の検討および改善案の作成1(不登校)(グループディスカッション)
第12回:連携事例の検討および改善案の作成2(虐待)(グループディスカッション)
第13回:校内の協働,外部との連携における危機対応(講義,グループディスカッション)
第14回:全体のまとめ1(グループによるプレゼンテーション)
第15回:全体のまとめ2(グループによるプレゼンテーション)