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授業科目名
担当教員
物性物理学特論
石川 陽/東海林 篤
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
GTZ501 2 (未登録) 1 前期 II
[概要と目標]
学部での電磁気学・量子力学・統計力学・固体物理学などを基礎として,物質中の電子状態を微視的に理解するために必要な場の量子論・第二量子化の重要性を理解する.また,電子間相互作用を第二量子化で表現すること,複雑な相互作用を近似的に考えることを学ぶ.さらに、電子間相互作用がもたらす様々な物理現象のひとつとして,磁性現象(反磁性,常磁性,強磁性,反強磁性)に関する基本的概念を理解する.
[到達目標]
1.場の量子論および第二量子化の必要性を説明できる.
2.第二量子化を用いた多電子系のモデルの意味を説明できる.
3.Hartree-Fock近似によって電子間相互作用を説明できる.
4.物質の磁気応答について説明できる.
5.電子のスピンと交換相互作用の概念を説明できる.
6.電子のスピンと軌道がもたらす多様な物性を説明できる.
[必要知識・準備]
電磁気学,量子力学,固体物理学,統計力学.
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 100  %到達目標の各項目に対する到達度を評価する. 
[教科書]
  1. 独自の講義ノートを用いる.
[参考書]
  1. 高橋 康, 物性研究者のための場の量子論1・2, 培風館, ISBN:978-4563024161
  2. 中嶋 貞雄,豊沢 豊,阿部 龍蔵, 物性II 素励起の物理 (現代物理学の基礎 第7巻), 岩波書店, ISBN:978-4000298070
  3. 志賀正幸, 磁性入門, 内田老鶴圃, ISBN:978-4-7536-5630-1
[講義項目]
※第1〜8回は石川,第9〜15回は東海林が担当する.

第1回 量子力学の復習
第2回 調和振動子
第3回 多粒子系の量子力学
第4回 場の量子論
第5回 第二量子化
第6回 金属の電子ガス模型
第7回 Hartree-Fock近似
第8回 交換エネルギーと相関エネルギー
第9回 磁性体と磁気モーメント
第10回 交換相互作用
第11回 イオン結晶の常磁性
第12回 強磁性(局在モーメントモデル)
第13回 反強磁性とフェリ磁性
第14回 金属の磁性
第15回 磁性材料とその応用