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授業科目名 生命科学特論II(病態制御学)
時間割番号 GLM501 A
担当教員名 森石 恆司/中尾 篤人/宮澤 恵二/川原 敦雄/近藤 哲夫/猩々 英紀/三宅 邦夫/萩原 明
開講学期・曜日・時限 前期・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
修士(博士課程前期)学生
<授業の目的および概要>
生体の生理的な状能から疾患に至るまでの分子的なプロセスを理解する。またこれに抗する生体防御機構を理解し、予防や治療の戦略の基礎を身につける。
1.妊婦の血液で胎児の疾患の有無がわかり、遺伝子を調べることで将来自分が乳癌になりやすいかどうかがわかる時代を迎え、分子遺伝学が身近なものになりつつあることをふまえ、遺伝子が近未来医療について、その基礎から解説する。
2.ヒトにおける感染症からの防御のしくみについて解説する。
3.癌の分子生物学の基礎と予防治療法の理解。
4.細菌とウイルスを中心に病原性微生物の分類、構造・性状・増殖機構、感染症の発症機構と予防治療法の概要を理解する。         
5. その他、人体の生理機能から疾患へ至る機序および防御機構について学習する。
<到達目標>
専門性、情報収集能力、倫理観と深い洞察録をもって、それぞれの課題の解決のための学出活動を推進する能力を身につける。
1.遺伝子が社会にもたらす影響等を議論し、その上で、これからの遺伝子医療はどうあるべきか、自身の考えをもつこと。
2.人体おける生体防御機構の意義について理解すること。
3. 人体のホメオスターシス維持としての防御システムを理解すること
4.英文で科学的な内容を理解すること。
5.がん発生機構の基本原理およびその予防治療方法を理解すること。
5.細菌およびウイルスを分類し、構造と増殖機構の概要を説明でき、病原性微生物の感染および病原性発現機構を理解し、 感染症の基本的な予防治療法を理解すること。
<授業の方法>
講義を行い、その内容に対して質疑を受講生に対して行い、理解を深める。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1受講態度 50  %発言回数や積極性に加え、講義内容との関連性からみて総合的に評価する 
2発表/表現等 50  %各講師および学生との討論あるいはプレゼンテーションを通し、その内容と理解度を評価する 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. Lauren Pecorino, Molecular Biology of Cancer, Oxford
  2. Flint、Enquist、, Principles of Virology, ASM press
  3. Janeway’s Immunobiology, Garland Science
<授業計画の概要>
第1回 血液型と疾患I(猩々)
第2回 ゲノムの機能と遺伝性疾患1(川原)
第3回 ゲノムの機能と遺伝性疾患2(川原)
第4回 細胞増殖因子と疾病 (宮澤)
第5回 がん悪性化の分子機構 (宮澤)
第6回 なぜがんになるのか(加藤)
第7回 がん抑制遺伝子p53ファミリー(加藤)
第8回 がんの分子病態I
第9回 がんの分子病態II
第10回 免疫のしくみ(中尾)
第11回 アレルギーとは(中尾)
第12回 ウイルス感染と病原性発現機構(森石)
第13回 ウイルス感染症の対策と問題点(森石)
第14回 エピジェネティクス総論(三宅)
第15回 エピジェネティクスと疾患 (三宅)

都合により講義順序の変更の可能性あり。