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授業科目名 武道
時間割番号 EEP111
担当教員名 小山 勝弘
開講学期・曜日・時限 前期・木・IV 単位数 1
<対象学生>
教育学部学生
<授業の目的および概要>
柔道修業の目的を理解すると共に,柔道の基礎となる受け身を中心に,体さばきおよび技の基本を演習する。中学校,高等学校での初心者指導を念頭に置き,基本指導と安全指導,およびその注意点などを説明し示範できるようにする.また畳の上での体ほぐし運動,体の動きを高める運動,仲間と共に実践し,体を動かすことの意義を理解する.
<到達目標>
1.柔道の歴史について講道館柔道を中心に学び,武道としての柔道の価値を理解できる.
2.前受身,後受身,横受身,前廻受身を状況に応じて安全に行うことができる(護身).
3.複数の投技(立技と捨身技)を「崩し」と「体捌き」の理合を理解して習得し,その習熟のための工夫ができる.
4.複数の固技(抑技,絞技,関節技)を動きの理合を理解して習得し,その習熟のための工夫ができる.
5.健康な生活実現に資する体の動きの大切さを理解し,安全を確保しながら様々な体つくり運動に取り組むことができる.
<授業の方法>
実技と講義
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %柔道の歴史的背景,技の習熟度,審判規定などについて客観的に評価する(記述,および実技試験) 
2小テスト/レポート 30  %授業毎に提出される「振り返り学習ノート」を評価する. 
3受講態度 30  %授業中の積極的な参加態度,取り組み姿勢を評価する. 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
日本で生まれ,世界に誇るスポーツ,文化である柔道を体験し,背景にある深遠な人間教育の思想,精力善用の原理に触れてみよう.
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 鮫島元成,高橋秀信,瀧澤政彦, 中・高校 柔道の学習指導, 大修館書店, ISBN:446926623
  2. 木村昌彦,高橋進,中村勇,小山勝弘,田中裕之,射手矢岬,松井高光,大辻康太,木村昌隆, よくわかる柔道受け身のすべて, ベースボール・マガジン社, ISBN:9784583109992
<授業計画の概要>
1.ガイダンス(柔道着の扱い方,礼法,柔道修行の心構え,安全対策)
2.基本動作
・姿勢(自然体と自護体)
・組み手(引き手,釣り手)
・進退動作(継ぎ足,歩み足,すり足)
・崩し,体さばき
・畳の上で実践できる体つくり運動(体の柔らかさを引き出す運動)
3-5.受け身
・後ろ受け身,横受け身,前回り受け身,前受け身,横転受け身
・単独練習,相対的練習
・畳の上で実践できる体つくり運動(巧みな動きを引き出す運動)
6-8.固め技
・固技においては抑え技(絞技,関節技は扱わない)
・抑え込みの条件
・けさ固め,上四方固め,横四方固め
・畳の上で実践できる体つくり運動(力強い動を引き出す運動)
9-11.投げ技
・投技においては支え系,刈り系,まわし系(捨て身技は扱わない)
・膝車,支え釣り込み足,体落とし,大腰,小内刈り,大外刈り
・移動を伴わない施技,進退動作を伴う施技
・畳の上で実践できる体つくり運動(体の柔らかさを引き出す運動)
12-14.かかり練習(打ち込み)と約束練習
・攻防を楽しむ
・得意技の創出
・畳の上で実践できる体つくり運動(動きを持続する能力を引き出す運動)
15.試合稽古
※実技を伴う授業であるため,習熟度により授業順序や配当時間は変動する