授業科目名	比較教育学演習
時間割番号	EED313
担当教員名	鴨川　明子
開講学期・曜日・時限	後期・火・II	単位数	2
＜対象学生＞
(未登録)
＜授業の目的および概要＞
〇比較教育学は、世界各国地域における教育について、歴史的かつ現代的なアプローチにより比較する学問です。この演習の目的の一つは、比較教育学の理論と方法の基礎を習得することにあります。もう一つの目的は、世界各国・地域で生じる様々な教育現象について調査し分析するための研究手法を学ぶことにあります。 〇具体的に、演習の前半では、世界の教育や学校、子どもに関する比較教育学・国際教育開発研究・国際理解教育領域の文献や論文を概説し、受講者でディスカッションします。 〇演習の後半では、受講生は、比較教育学の分析手法として有用なフィールド・ワークの手法や各種調査技法を習得することに努めます。なお、後半で扱うトピックとアプローチは、受講生の興味・関心に合わせて柔軟に対応します。
＜到達目標＞
〇比較教育学の理論と方法の基礎を身につけることができる。 〇また、様々なアプローチを用い、世界各国・地域における教育現象について分析することができる。 〇それら習得した知識や技能を活用して、世界各国地域における教育についてテーマを選び、思考力を働かせて考察することができる。
＜授業の方法＞
受講生は、文献講読およびディスカッション、フィールドワーク等を行います。 　発表担当者が話題提供し、参加者は準備をして、協力しながらディスカッションする。
＜成績評価の方法＞
No 評価項目 割合 評価の観点 1 受講態度  50  % 積極的なディスカッションへの参加、他者の意見への傾聴  2 発表／表現等  50  % よく考え、発表を相手意識をもってまとめ、分かりやすく伝えているかなど
＜受講に際して・学生へのメッセージ＞
世界の教育や学校、子どもに関する比較教育学・国際教育研究・国際理解教育領域の文献や論文を扱い、受講者でディスカッションします。 　文献や論文は、受講生の興味関心に合わせて柔軟に対応します。
＜テキスト＞
(未登録)
＜参考書＞
長島啓記編, 『基礎から学ぶ比較教育学』, 学文社, ISBN:4762024554 鴨川明子編（2011）, 『アジアを学ぶ―海外調査研究の手法―』, 勁草書房．, ISBN:4326546336 二宮 皓, 新版 世界の学校―教育制度から日常の学校風景まで, 学事出版, ISBN:4761920297
＜授業計画の概要＞
＊下記の計画は一例です。参加者の興味関心や演習の展開に応じて、内容や順番は入れ替わる可能性があります。 [第 1回]　オリエンテーション―教育を比較するとは？― [第 2回]　比較教育学の理論と方法―レ・タン・コイの『比較教育学』を中心に― [第 3回]　国際教育開発の理論と実践―就学前教育、初等教育、女子教育など― [第 4回]　ワークショップ（卒業論文のテーマを考え、言ってみる） [第 5回]　比較教育学の技法―フィールド・ワーク、質問紙調査と面接調査（どうやって調べるか、を考える）― [第 6回]　国内比較分析と地域研究―高校生の進路選択とキャリア教育、ジェンダー― [第 7回]　国家間比較分析―学力問題、教員制度、教科書制度の各国比較― [第 8回]　比較教育学の新しいテーマ―国境地域の学校に行けない子どもたち― [第 9回]　比較教育学の新しいテーマ―シティズンシップ教育― [第10回]　比較教育学の新しいテーマ―アジア高等教育ネットワークと留学生の移動― [第11回]　ディスカッション（文献講読プレゼンの準備） [第12回]　文献講読プレゼン（日本の教育とアジア・アフリカの教育の比較） [第13回]　文献講読プレゼン（日本の教育と欧米の教育の比較）　 [第14回]　文献講読プレゼン（日本の教育と途上国の教育の比較） [第15回]　総論―比較教育学を学ぶ意義とは　再考―