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授業科目名 初等国語科教育学(書写を含む。)
時間割番号 EEC151 B
担当教員名 岩永 正史/?橋 達哉
開講学期・曜日・時限 後期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
小学校国語科教育の目的、内容、方法について講ずる。まず、受講者各自の国語科教育観、現在の国語科教育の課題を国語科教育史と関わらせて検討する。ついで学習を成立させるための教材研究、指導過程、学習活動などのあり方を検討、特に読む力を育てる具体的方法について講義する。受講者各自が、児童期のことばの発達を促す国語科授業の具体的な姿を描けるようになることをめざす。
<到達目標>
ことばの教育としての国語科教科観の獲得
教材分析方法の獲得
国語科学習指導案に対する基本的理解
<授業の方法>
講義
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %教材分析の技術、国語科学習指導案に対する基本的理解 
2小テスト/レポート 40  %講義の進行に伴う内容理解 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業は各回完結するかたちで進む。一回一回の授業を理解していないと、授業の進行についていけなくなるので、必ず出席すること。欠席した場合は、友達から授業内容を聞いておくこと。
参考書は授業中に指示する。学期終了時に参考文献をまとめた「読書案内」を配布する。
<テキスト>
  1. 井上尚美・田近洵一・大熊徹, 小学校国語科授業研究, 教育出版, ISBN:4316319825
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1.国語科教育は子どもの言葉の発達を促す仕事
2.言葉の発達から見た国語科授業の問題点−文学教材の場合
3.文学教材で学ぶ内容を考える(1)−感性の世界を創り出す文学作品のしかけ「視点」
4.文学教材で学ぶ内容を考える(2)−感性でとらえた世界を論理の世界に移し替える、物語スキーマのはたらき  
5.文学教材で学ぶ内容を考える(3)−さまざまな文学のしかけに着目して読む
6.文学教材で学ぶ内容を考える(4)−多様な読みから何を学ぶか
7.説明・論説文で学ぶ内容を考える(1)−説明文を読む思考過程を体験する  
8.説明・論説文で学ぶ内容を考える(2)−説明スキーマの実態を探る
9.説明・論説文で学ぶ内容を考える(3)−論理的に考えるとはどういうことか
10. 説明・論説文で学ぶ内容を考える(4)−説明世界を生き生きと思い浮かべる「正確な読解」
11. 授業を考える(1)−単元の計画
12. 授業を考える(2)−1時間の授業の組み立て
13. 授業を考える(3)−学びの生態学的妥当性
14 .国語科を見直す−国語科教育、国語教育、日本語教育
15. 試験・まとめ
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
この授業には、山梨県内で教育経験を積んだ本学附属小学校の教員が、豊富な現場経験を活かして教材研究から評価まで、小学校での授業の組み立て方について、実習も視野に入れながら講義する回が含まれています。