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授業科目名
物理学1
担当教員
秋山 真治
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DMA103 1 1 前期
[学習目標]
物理法則の医学・医療への応用についての知識を得る。
科学的自然観・世界観、科学的なものの見方を、物理学の学習を通じて身につける。
例えば
教科書に出てくる関係式を運動の法則から導出し、普遍法則を用いてものごとを基礎から考える態度を身につける。
科学的態度(「どうしてそうなるのか」という素朴な疑問や好奇心)を身につける。
[授業計画
前期は教科書「医療系のための物理学入門」の第5章までを学ぶ。
毎回の授業の構成
前半
 受講者は教科書を読んで物理法則の医学・医療への応用を学ぶ。
 受講者は自らの学習の到達度を確認するために、出席確認用紙の問題に回答する。
 注1 出席確認用紙の問題は教科書の内容および講義で説明する内容から出題します。
 注2 授業に3分の2以上出席することが、定期試験受験の必要条件です。
 注3 カンニングなどの不正行為(医師に必要な良心に反する行為)と認めた場合は欠席扱いにします。
後半
 物理学の基本事項(前半に板書しておく)および、教科書の問題などの解説
 

教科書「医療系のための物理学入門」の目次(第5章まで)
第1章 物理量と人体
1.1 物理量と人体
1.2 物理モデルと解析
第2章 力と身体バランス
2.1 静力学の基礎
2.2 力と身体バランス
2.3 骨・関節・筋肉
第3章 運動モデルとスポーツ
3.1 動力学の基礎
3.2 歩行・ランニング・跳躍
3.3 衝突・球技
3.4 水泳
第4章 熱とエネルギー代謝
4.1 熱とエネルギーの基礎
4.2 体温
4.3 人体における熱産生
4.4 人体における熱放散
第5章 圧力と循環・呼吸
5.1 圧力・流れの基礎
5.2 血液循環
5.3 呼吸
5.4 圧力差を利用した医療機器
[到達目標]
「医療系のための物理学入門」に書いてある生命・人体・医学・医療に関連する事柄を説明できる。

例えば、以下のことがらが説明できる。
身長と体重のスケーリング則、 BMIの定義、脂肪のエネルギー含有量、血圧の単位、Calとcalの違い、CT値の定義、LNT仮説とは何か、MRIのしくみ、PETのしくみ、神経軸索のパルス伝導のしくみ、暗いところでは青が明るいところでが赤がよく見える理由、電磁波(赤外線、可視光、紫外線、ラジオ波、X線、γ線)を用いる医療機器、骨伝導、難聴の測定方法、超音波エコーのしくみ、
[評価方法]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 10  %教科書がないと定期試験を受けれません。 
2小テスト/レポート 45  %出席確認用紙の問題の回答の出来具合。 
3受講態度 45  %良心に従うこと(真面目に受講し、不正やズルはしない)。 
[教科書]
  1. 木下順二, 医療系のための物理学入門, 講談社, ISBN:9784061563254
[参考書]
  1. Ahmed Mohammed, Physics for Medical Students, Wheatmark™, ISBN:978-1-58736-981-0,
    (医学と物理の英語を勉強するために使う。定期試験の類題がある。)

  2. Richard A. Muller, Physics and Technology for Future Presidents, Princeton Unuversity Press, ISBN:978-0-691-13504-5,
    (定期試験問題の類題がある。)

  3. ウオルター・ルーウィン, これが物理学だ!, 文藝春秋, ISBN:978-4-16-375770-4,
    (著者はMITで30年以上物理を教えた名誉教授)