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授業科目名
学部入門ゼミ(ECE)
担当教員
佐藤  弥
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DMA101 2 1 前期
[学習目標]
 ECEは、医学部に入学したばかりの学生が早期に臨床現場を体験する実習である。多くの医学生は、医師になる強い意志をもって入学してきているはずではあるが、現実の病院や臨床現場を知る機会に恵まれていたとはいえない。これから取り組む医学、医療が何のためにあるのかをよく理解していない学生がいることは、医学教育上の大きな課題である。多くの入学生が将来働くことになる病院で、その医療の一部を早期に体験し、今後の学習に何が必要かを考える契機が必要である。そして、自ら、今後6年間の学習に対する意欲を維持する意欲を持つ必要がある。
 ECE実習の事前学習として、臨床倫理(医の倫理)についての講義や地域医療の現場におられる先生方を外部医療機関より招いての講義、また、実習直前には、心得ておくべき接遇マナーについての研修も実施する。
[授業計画
 国立甲府病院、市立甲府病院など山梨県の地域医療を担う病院にて、2日間、5名程のグループで、看護師の補助を行う(日程A・Bあり)。病院により実習内容に多少の違いはあるが、医療スタッフ、患者さんとのコミュニケーションが上手くとれることを期待している。病院はすべて、公共交通手段および徒歩等で到達できる。

【講義予定】木曜日4限
 1.4月11日:「接遇研修−1」          佐藤教授
 2.4月18日:「地域病院における医師の役割−1」 加納岩総合病院院長 浅利先生
 3.4月25日:「地域病院における医師の役割−2」 飯富病院院長 朝比奈先生
 4.5月16日:「地域病院における医師の役割−3」 南部町医療センター 市川先生          
 5.5月23日:「地域病院における医師の役割−4」 市立甲府病院整形外科部長 堀内先生
 6.5月30日:「地域病院における医師の役割−5」 きたむらクリニック院長 北村先生 
 7.6月 6日:「地域病院における医師の役割−6」 国立甲府病院副院長 内田先生
 8.6月13日:「地域病院における医師の役割−7」 北杜市立甲陽病院脳神経外科 田中先生 
 9.6月20日:「地域病院における医師の役割−8」 あすか在宅クリニック院長 高添先生
 10.6月27日:「地域病院における医師の役割−9」 山梨市立牧丘病院 医師 小澤先生
 11.7月 4日:「災害医療について」        救急集中治療医学講座 森口先生
 12.7月11日:「総合診療とは」           総合診療部 針井先生

 13.7月18日:「病院における看護師の役割(仮)」 副看護部長 古屋先生
 14.7月25日:「ECE実習オリエンテーション」  地域医療学 佐藤教授
 15.8月 1日:「レポート執筆」          地域医療学 佐藤教授

  (※上記内容で予定しているが、都合により変更になることがある)

【実習期間】
  接遇研修2:9月 2日(月)1・2限
  グループA:9月 3日(火)・ 4日(水)
  グループB:9月 5日(木)・ 6日(金)

【報告会】
  9月24日(火)1・2限
  (※詳細については後日CNSへ掲示する)

 実習の全容については、平成31年度早期臨床体験(ECE)の手引きを参照のこと(7月初旬〜中旬頃配布予定)。

 佐藤教授による「ECE実習オリエンテーション」、「接遇研修1・2」を欠席した者は、実習を受けることができないので注意すること(実習不参加は単位修得不可)。レポートの提出、報告会への出席も必須事項である。特段の理由なく、レポート未提出、報告会を欠席の場合は、単位の修得が困難になる。
 また、実習先での評価は単位取得に直接反映される。「不可」等の悪い評価がついた場合には、再実習、あるいは単位取得が困難となる。

 外部講師による講義については、別途、レポートの提出を求める。どの講義についてのレポートを提出することになるかは後日CNSにて公表されるので、出席は必須である(録音を聞いて書かれたレポートは受理しない)。

※この科目は地域医療学講座が担当するが、基本的に医学部教育委員会が主催している科目であり、最終的な判定は医学部教育委員会が行う。
[到達目標]
【一般目標】
 医師になることの動機付けのために、現場に赴き、現場を見、体を動かす、対話することで何かを感じることにより、これからの医学の学習に何らかのインパクトを受けること。

【行動目標】
1.実習を受けるにあたっての基本的な事項(挨拶、身だしなみ、接遇等)を身に付ける。
2.ECEの目的を理解する。
3.病院での医療スタッフの役割を理解する。
4.医療スタッフ、患者さんとのコミュニケーションをとることができる。
5.現場で、特に医師の役割を実感し、よりよい医療者になるべく勉学への動機を高める。
6.患者さんの持つ不安に対し、何が医療に必要かを考える。
7.医療の現場で、患者さんに対する人格の尊重、思いやり、高齢者に対するいたわりの態度を身につける。
8.体験したことを報告できる。
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
医師として実務経験のある教員が講義を行っている。
[評価方法]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %1.外部講師の講義、2.実習を通じて感じたこと・反省点についてのレポート提出、実習先からの評価等 
2受講態度 50  %講義、オリエンテーション、接遇研修、実習、報告会等への参加等 
3発表/表現等 10  %実習内容のまとめ、グループの協調性 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)