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授業科目名 自然科学と環境
分類・系統自然科学 科学系
時間割番号 CAN029
担当教員名 島  弘幸/石平  博/岩田 智也/風間 ふたば/片岡 良太/黄瀬 佳之/小林  拓/田中 靖浩/西田  継/馬籠  純/松本  潔
開講学期・曜日・時限 後期・火・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
私たちの住む地球上では、温暖化・オゾン層破壊・酸性雨・汚染物質の拡散・生物多様性の喪失など、多くの環境破壊が問題視されて久しい。本講義では、こうした多様な環境問題の科学的背景を理解するための基礎知識を学習する。さらに人間活動と環境との関わりについて、具体例を基に様々な視点から学ぶ。
<到達目標>  到達目標とは
環境に関する基礎知識を身につけるとともに,人間活動と環境との関わりについて理解を深める。
<授業の方法>
講義
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %後半の講義内容に対する理解の度合い 
2試験:中間期 40  %前半の講義内容に対する理解の度合い 
3受講態度 20  %講義期間内の積極性と自主性 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1回目:ガイダンス(島・片岡)
講義全体の趣旨と日程、評価方法を説明する。

2回目:科学的に考えるとは(島)
いくつかの手掛かりを元に、科学的な量を論理的に推算する方法(フェルミ推定)を体験し、論理的な思考法の基礎を学ぶ。

3回目:放射収支と環境(小林)
地球における放射収支について学習し、地球温暖化のメカニズムに関して理解を深める。

4回目:水循環と環境(石平)
全球・大陸規模から流域・地域スケールでの水循環の実態とメカニズムについて解説する。

5回目:化学と水環境(風間)
河川や海水の重金属汚染、富栄養化、有機物質による汚濁の原因や対策について講義する。

6回目:微生物と環境(田中)
環境中に生息する微生物の種類、それらと環境との関わりについて概説する。

7回目:環境リモートセンシング・地理情報システム(馬籠)
人工衛星等を活用した自然環境観測や地理情報システムによる環境解析について事例をもとに概説する。

8回目:中間期の評価(島・片岡)
前半の講義全体の内容を総括し、環境問題の科学的背景を復習するとともに、環境科学の分野横断性を理解する。

9回目:大気圏・生物圏の相互作用と地球環境(松本)
大気圏と生物圏、水圏との間で物質が相互にやり取りされる中で今日の地球環境が維持されていること理解する。

10回目:生物多様性と人間活動(岩田)
生物多様性の現状と多様性を喪失させる人間活動について講義する

11回目:植物と環境(黄瀬)
植物に対する大気汚染や気候変動の影響と緩和・適応策について講義する。

12回目:農業と環境1(西田)
農地や林地の物質循環を糸口に、他の人間活動を含めた環境全体の栄養バランスについて考える。

13回目:農業と環境2(片岡)
乾燥地における食糧生産について最新のトピックスを交えて講義する。

14回目:環境と健康(西田)
公害や現在進行中の感染症などの事例をとりあげ、環境の悪化が健康へもたらす影響について学ぶ。

15回目:総括(島・片岡)
講義全体の内容を総括し、環境問題の科学的背景を復習するとともに、環境科学の分野横断性を理解する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員の一部は、公的および民間研究機関に対する環境管理にかかる提言および助言などの実務経験をもとに指導をします。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。