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授業科目名
担当教官
量子物理化学特論
平岡 賢三
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
285190 2 AB 4 前期 III
[概要]
20世紀において、量子論が誕生し、この1世紀の間に物質の世界の基本に関する謎が次々と解き明かされてきた。それに伴い、物質の構造・性質及び変化の多様性を量子論に基づいて追求しようとする物質化学の新しい局面が華々しく切り開かれつつある。ところが、現行の大学教育においては、このような新しい展開に触れる余裕がなく、また、量子論すら皮相的な導入にとどまらざるを得ない。このような状況を打開するため、種々の物理化学現象を量子力学から解説する。
[具体的な達成目標]
量子力学の基本原則から、物理化学を理解する。物理化学の色々な法則を量子力学を用いて解読する。
[必要知識・準備]
量子化学の基礎、物理化学、分光化学、電磁気学、熱力学
[評価基準]
出席を重視し、レポート提出で最終評価を行う。
[教科書]
  1. なし
[参考書]
  1. ISBN:4762200956,
    (分子衝突と化学反応(井上鋒朋著、東京大学出版)、化学結合(志田忠正著、岩波)。)
[講義項目]
1.分子衝突の動力学
2.分子衝突
3.衝突動力学研究法
4.分子エネルギ−移行
5.反応動力学
6.イオンー分子反応
[教育方法]
OHPと板書。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
学問には王道なく、回りくどいものです。回り道してゆっくりと攻めなければ身につかないのが量子力学です。若い時代は基礎的学識をしっかり修めるよう努力してください。物理学、熱力学、量子力学、の3本柱を強化すれば、怖いものなし。