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授業科目名
担当教官
細胞工学
山川 祥秀
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
275555 2 AB 3 後期 I
[概要]
植物細胞の営みを細胞工学的視点からとらえ、その応用例として、植物バイオテクノロジーの各種技術の目的、理論、開発経過、方法、現状と今後の方向について講義する。
 植物の細胞の営みの基本として、植物の生活環、植物細胞および器官の構造と機能、植物の栄養と代謝、植物の生体成分、減数分裂、重複受精、遺伝の仕組み・メンデルの法則、植物ホルモンなども解説する。
[具体的な達成目標]
講義項目に示したいろいろな語彙について、キーワードとして理解できるようにする。
植物の生理全体を通して、植物のバイオテクノロジーについて理解してもらうことを目標とする。
[必要知識・準備]
3年後期までには、植物の関する単独の講義はなかったが、心配はいらない。生物界(動物、微生物、植物)の細胞については、その構造および機能に大きな違いはない。今まで履修された微生物関連の科目を良く理解しておれば、充分と思われる。
 植物特有の構造および機能生理については、微生物および動物との違いをはっきりと示すようにする。     
[評価基準]
期末試験の結果に加えて、前回講義のポイント事項に関するミニ試験の結果および出席状況を勘案する。
[教科書]
  1. なし
[参考書]
  1. 増田芳雄, 植物生理学(改訂版), 培風館, ISBN:4563038741
  2. 山川祥秀, 新しい植物をつくるー植物バイオテクノロジーの世界ー, コロナ社, ISBN:4339076805
[講義項目]
(1) 細胞工学とは? 植物バイオテクノロジーとは?
(2) 植物の遺伝子組み換え技術(植物の分化全能性、有用遺伝子の単離、遺伝子の導入、植物体への再分化、形質転換の確認、安全性の評価方法など)
(3) 植物の細胞融合技術(植物細胞の構造、ポマト、プロトプラストの調整と培養、融合技術、融合細胞の選抜と培養、植物体への再分化など)
(4)  生長点培養技術(ウイルスとは?、ウイルスフリー、大量増殖、セル苗)
(5) 葯・花粉培養、胚・胚珠培養、胚乳培養(花の構造、減数分裂、重複受精、不和合性、メンデルの法則、純系、種子なしなど)
(6) 植物の大量増殖、植物遺伝資源の保存、植物による有用物質の生産、植物による環境汚染物質の除去
(7) 植物の細胞選抜と突然変異の誘発
(8) 植物バイオテクノロジーの総合技術(設備と機器・器具類、各種殺菌法、無菌操作、培地組成、培養容器、培養条件など)
(9) 植物ホルモン(オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、エチレン、アブシジン酸、発見経過、作用機作、合成ホルモン)
(10) 従来の植物育種技術(導入育種、選抜育種、交雑育種、倍数体育種、突然変異育種など)
(11) 植物細胞および器官の構造と機能
(12) 植物の栄養と代謝
(13) 植物と自然環境(日光、気温と地温、風、水、土壌、地形、生物的条件など)
(14) ブドウ属植物(種の分布)、ブドウの果汁成分(糖類、有機酸、窒素化合物、無機成分、色素、生理活性物質など) 
 
   
[教育方法]
 理解を深めるため、必要な図表をコピー配布する。また、VTRを利用する。
 ミニテストを多用して、日頃の予習・復習の必要性を実感させ、勉学を促す。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)