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授業科目名
担当教官
コンピュータネットワーク実習
森澤 正之/鍋島 英知
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
273761 2 G 3 後期 I~II
[概要]
インターネットは近年急速に発展をとげ,現代の情報化社会の中核を成している.本実習の目的は,ネットワークの構築実習を通じて,インターネットを支える基盤技術を習得することである.具体的には,プロトコルを階層化することの意味を理解し,各層の実装例を学ぶ.小中規模なネットワークを現実に設計・構築する実用的な技術を学び,トラブルを解決する方法論を身につける.

カリキュラム中での位置付け:Gコースのカリキュラム
[具体的な達成目標]
(1)OSI参照モデルを実存するプロトコルと関連づけて理解できる.
(2)IPアドレッシング,IPルーティングの原理が理解できる.
(3)ルータを含む小中規模なネットワークの構築ができる.
(4)階層モデルに基づいた系統的なトラブルシューティングができる.
[必要知識・準備]
講義「コンピュータネットワーク」を履修済み,または本授業と同期に履修している必要がある.
[評価基準]
ネットワークに関する基礎的知識を修得しているかどうかを,中間オンライン試験(100点)と期末オンライン試験(100点)で評価する.また,ネットワークを実際に構築する能力があるかどうかを,期末の実技試験(100点)で評価する.点数の合計が 200 点以上のものに単位を与える.
[教科書]
  1. WEB にて教材を提供する.教科書購入の必要はない.
[参考書]
  1. 竹下隆史 ら共著, マスタリング TCP/IP 入門編 第2版, オーム社, ISBN:4274062570
  2. Philip Miller 著,苅田 幸雄監訳, マスタリング TCP/IP 応用編 第2版, オーム社, ISBN:4274062562
  3. Todd Lammle 著,生田 りえ子/井早 優子 訳, Cisco CCNA 認定ガイド 第4版, 日経BP社, ISBN:4822281884
[講義項目]
 1.ネットワークの基礎知識
 2.OSI参照モデル
 3.物理層(メディア,接続,衝突),データリンク層(概念)
 4.データリンク層(テクノロジー),ケーブル作成実習
 5.ネットワーク層(ルーティングとアドレッシング)
 6.ネットワーク層(プロトコル),トランスポート層
 7.セッション層,プレゼンテーション層,アプリケーション層
 8.中間試験,WAN とルータ
 9.ルータの設定(1)
10.ルータの設定(2)
11.静的・動的ルーティング
12.実技演習(1)(指定のネットワークを構築)
13.実技演習(2)(指定のネットワークを構築)
14.実技演習(3)(指定のネットワークを構築)
15.期末試験
[教育方法]
ネットワークの構築するために必要となる基礎知識を,第1~7回までの講義で学ぶ.特に第3~7回の講義では,学生が主体となって講義内容を発表する.このため,学生は自分の担当範囲に対して深く理解する必要がある.また発表によってプレゼンテーション能力の向上を図る.
第8回以降の講義では,ルータを数台含むネットワークの構築に取り組む.3名もしくは4名のグループを構成し,グループ単位でネットワークの構築に取り組む.グループ単位で作業することにより,講義前半で学んだネットワークの基礎知識が不足する学生であっても,グループのメンバー同士で相互に理解を深め合うことが可能となる.これにより,途中で落ちこぼれる学生が減ることを期待する.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
「目標(A)情報処理技術者としての基礎的素養及び基礎的スキルの修得」に関して,インターネットを支える基盤技術について学ばせる.
「目標(B)効果的プレゼンテーション力の修得」に関して,第3回~7回までの講義では,学生に講義内容を発表させる.これにより,プレゼンテーション力の養成を図る.
「目標(G)次の専門技術の何れか一つ以上を具備した人材の育成」における「1.ネットワークアプリケーションを開発構築・維持管理する基礎的技術」に関して,OSI 参照モデルの各層の担う役割について理解させる.特に,トランスポート層~物理層までの下位層について実習を通して学ばせる.これにより,ネットワークアプリケーションを支える基盤技術を習得させる.
同じく「目標(G)次の専門技術の何れか一つ以上を具備した人材の育成」における「2.マルチメディアコンテンツを開発処理する基礎的技術」に関して,インターネットの標準的な通信プロトコルである TCP/IP の特徴を学ばせる.
[その他]
(未登録)