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授業科目名
担当教官
ソフトウェア工学演習
渡辺 喜道/鈴木 智博
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
273310 1 F 3 前期 II
[概要]
本演習では,授業科目「ソフトウェア工学」の講義内容に基づき,実際にソフトウェアを開発するプロセスを体験する.ソフトウェア開発は,有形物の開発と異なり,ベルトコンベアの上に流れてくる部品を組み立てるなどのような機械的処理で構築することはできない.そのため,企業等では,様々な工夫を開発プロセスに導入し,高品質のソフトウェアを効率よく開発している.本演習では,ソフトウェアを開発する時に必要な様々な開発方法論や技法,ツール,開発環境などを理解し,ソフトウェア開発において,何が問題でその解決が如何に難しいかを学習することを目的とする.
[具体的な達成目標]
(1) java 言語で簡単なプログラムができる.
(2) 簡単な要求仕様書が書ける.
(3) 構造化分析・設計ができる.
(4) UML を使ったオブジェクト指向分析・設計ができる.
(5) テスト技法を理解できる.
[必要知識・準備]
本演習では,受講者はプログラミング及びソフトウェア開発の基本的な知識を有することを仮定する.したがって,学科科目「情報処理及び実習」,「プログラミング入門」,「プログラミング入門演習」,「アルゴリズムとデータ構造I」,「アルゴリズムとデータ構造I演習」,「アルゴリズムとデータ構造II」,「アルゴリズムとデータ構造II演習」,「プログラミング言語論」,「コンパイラ」,「コンパイラ演習」を予め履修し,その講義内容を充分理解していることが望ましい.また,「ソフトウェア工学」,「データベース」,「データベース演習」を同時に履修していることが望ましい.
[評価基準]
どの程度講義目標に達したかを確認するために,1回の中間試験と4回のレポートで評価する.配点は,中間試験が20%,レポートがそれぞれ第1回10%,第2回20%,第3回20%,第4回30%である.ソフトウェア開発においては,レポートの内容ばかりでなく,期限は非常に重要なので,提出期限を過ぎたレポートや報告内容が充分でないレポートはレポートとみなさないので注意を要する.
[教科書]
  1. 特に指定しない. web 上で課題を説明する.
[参考書]
  1. Mint(経営情報研究会), 図解でわかる ソフトウェア開発のすべて, 日本実業出版社, ISBN:4-534-03109-2
  2. 中所武司, ソフトウェア工学 −オープンシステムとパラダイムシフト−, 朝倉書店, ISBN:4-253-12707-3
[講義項目]
(01) Java 言語(1) 構文と意味
(02) Java 言語(2) クラスとインスタンス
(03) Java 言語(3) 例外とインタフェース
(04) Java 言語(4) スレッドとパッケージ
(05) 要求分析
(06) 仕様書の作成
(07) UML
(08) モデリング演習
(09) 中間試験
(10) テスト技法(1) ブラックボックステスト
(11) テスト技法(2) ホワイトボックステスト
(12) コーディング(1)
(13) コーディング(2)
(14) コーディング(3)
[教育方法]
・計算機室において java の総合開発環境(eclipse)を使用する.
・各回毎に web ページを用意し,課題を明確にする.
・習得したソフトウェア開発手法を用いて実際にソフトウェアを開発する.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
教育目標(B)情報の表現手法と処理手法の知識と技術,(C)問題をモデル化し,問題解決する知識と技術,(D)ソフトウェアの道具や手法を習得し,問題を解決する知識と技術,(E)ソフトウェアライフサイクル全体に渡り協調してソフトウェア製品を設計・開発・保守する知識と技術について,これらの学習内容をほぼ直接的に包含する内容である.
[その他]
平成17年度からコンピュータ・メディア工学科計算機室がリプレースされ,ここで新しい計算機環境を用いて演習を行う.