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授業科目名
担当教官
CAD/CAM
古川  進
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
271200 2 I 3 後期 I
[概要]
 CAD/CAMはComputer Aided Design/Computer Aided Manufacturingの略でコンピュータを設計・生産の分野に利用して、品質の良い製品を短期間で生産することを目指すと同時に、設計・生産のプロセスで必要ではあっても決まりきった単調な作業から人を解放し、人はより創造的な仕事に集中できるよう、人の支援を行うシステムを目指している。
 本講義はCAD/CAMシステムに対する基礎知識の習得を目指すもので、CADシステムの使い方やその機能などの勉強するものではありません。もの作りを目指そうとする諸君に設計の初期の段階から始まって製品が出来上がるまでの作業を理解して戴くと共に、そのプロセスにおいてコンピュータが我々にどのような支援を行うのか、について学習し、かつコンピュータ支援のための技術的な背景について勉強する。
[具体的な達成目標]
設計・生産を支えるCAD/CAM技術がどのような理論の上に構築されているのかについて理解すると共に、CAD/CAMを理解する上で必要とされる数学的事項、コンピュータ・プログラミング能力も養うことを目標とする。
本講義の理解度を計る目安として,標準問題集が用意されている。この問題集の70%以上を独力で解決できることが要求される。逆にいえば,70%以上を自力で解決できれば本講義の最低限の目標は達成されたものと認められる。理解できない箇所がある場合にはオフィスアワーに教員室を訪ね,理解を深めておくよう期待する。各自勉学の計画をたて,学習目標を達成することを期待する。
[必要知識・準備]
本講義を受講するためには、コンピュータの知識は必須である。特にプログラミング言語の知識が習得されていることが、大事でである。Cプログラムを勉強していない人や十分な知識を持っていない人には、難解な講義になると思われる。コンピュータおよびC言語については、十分な復習をしておくよう期待する。
工作機械の知識も必要と思われますので、実習で勉強したことも是非復習しておいて下さい。
[評価基準]
評価方法 : 基本的には、到達目標への達成度の評価を行う。中間試験 35%,定期試験 60%,学習態度・レポート・小テスト 5%の割合とするが、必要な場合には面接試験を行い、直接達成度評価をすることもある。
評価基準 : 標準問題集の70%程度が理解できているかどうかを評価の基準とする。
[教科書]
  1. 古川進・向井伸治, CAD/CAMシステムの基礎と実際, 共立出版(株), ISBN:4320081412,
    ( )
[参考書]
  1. 穂坂衛、佐田登志夫, 統合化CAD/CAMシステム, オーム社, ISBN:4274129772,
    (                          )
[講義項目]
  1.生産におけるコンピュータの役割
  2.CAD/CAMのためのハードウエア
  3.形状モデリング
    データ構造、形状記述法、形状モデルの生成法など
  4.曲線・曲面の生成、処理技術
  5.工程設計
  6.CAM
    数値制御工作機械の制御、
    ラピッド・プロトタイピング
  7.物流
    自動倉庫、搬送ロボット、FAとシミュレーション
  8.CADデータ標準
  9.CAD/CAMシステムの実際
 
[教育方法]
教科書に沿って、講義を行う。不定期にレポート課題を課す。また、中間試験を行う。
時間的な問題で、最後まで講義できない可能性があるが、自習できる程度の易しい教科書なので、各自よく読んで戴きたい。レポート課題等によって、自習の成果を確かめることがある。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
JABEE機械情報工学プログラムの学習・教育目標)(1)-d ◎
(JABEE個別キーワード)設計と生産・管理−生産・管理システム,CAD/CAM/CAE,ラピッドプロトタイピイング,コンピュータグラフィックスなど ◎
                物流/輸送システム ○
[その他]
オフィスアワー 金曜日5限B2号館319教員室において行う。
休講・補講   原則として休講しない。やむを得ない事情で休講する場合には、必ず補講を行う。補講は、5時限ないし土曜日に行う。