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授業科目名
担当教官
振動工学
山田 伸志
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
271050 B 2 D 3 前期 II
[概要]
機械が振動を起こすと、動作が不安定になり、機械としての機能を満足できなくなってしまう。振動工学の講義においては、機械の構造を弾性体と考え機械の振動を求める。機械構造の振動で一番問題になるのは、はりの振動である。はり構造の振動を理解し、機械振動を防止するための剛性をあげる方法など基本的考え方を理解し機械設計に生かすとともに、防止するための具体的方法をも理解する。
[具体的な達成目標]
(1)機械構造物における弾性体振動の固有振動数を計算できるようにする。
(2)機械構造物におけるはり構造の振動のしやすさ、振動を防止する方法を理解する。
(3)振動防止、騒音防止の方法を理解する。
[必要知識・準備]
 偏微分方程式の知識が必要であるが、基本的な解法については、説明をしながら講義を進める。特別な準備は不要である。しかし、日常生活における振動問題の発生を具体的に観察し、工学的センスを養うことが必要である。
[評価基準]
 中間試験33.3%、期末試験33.3%、授業態度33.3%によって総合的に評価する。受講のための準備は要らないが、講義に集中し、講義内容を理解してノートを取ることが必要であり、理解をすることによって講義中に有益な指摘を行った学生に対しては、加点する。

オフィスアワーとしては、金曜日3時限目とします。人生相談等自由においで下さい。
[教科書]
  1. 山田伸志他, 振動工学入門, パワー社, ISBN:4-8277-1298-0
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
  1.弦の波動解(波動の速度、波動による共振現象の説明)
  2.弦の定常解(固有振動数、波動解と振動解の関係)
  3.棒の縦振動(質点系の振動と弾性体の振動の関係)
  4.棒のねじり振動
  5.弾性振動と音楽の関係
  6.はりの運動方程式(偏微分方程式の意味)
  7.はりの自由曲げ振動
  8.はりの強制振動
  9.回転体の危険速度
 10.ふれまわりを小さくする方法
 11.振動対策の具体的方法(振動源を見つける方法、振動対策の基本)
 12.防振材料(ゴム、金属ばね、ダンパー、制振材)
 13.振動の測定と解析
 14.周波数分析の方法(FFT分析器)
 15.振動の制御(アクティブ制御の方法)
[教育方法]
・主に講義形式であるが、実際の機械あるいは模型で機械振動を実感として理解するように説明する。
・式の基本的な意味と、それを理解することで社会でどのように役立つかを分かるように講義をする。
・授業中に講義におけるミスを見つけるなど、講義に集中していることが分かる場合に加点する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
・教育目標(A)に対し、日常生活における機械を観察させ、工学的センスを養わせることで、広い観点からものが理解できるようにする。
・振動によるものの破壊等技術に係わるものが注意すべき点を理解させる。
・専門としては、材力、振動、機械力学関係の分野に関係したものを習得させる。
[その他]
(未登録)