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授業科目名
担当教官
科学技術論
高橋 智子
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
266280 2 J 2 後期 III
[概要]
21世紀の社会を考えたとき,克服しなければならない問題は山積みであり,その多くが科学技術のあり方とかかわりをもっています.本講義ではこのことを踏まえて社会や産業と科学技術がいかなる関係を持ってきたのかについて,工業技術を中心に据えて検討を加えます.そこから科学技術のあり方について,未来を展望するための基礎的知見を獲得することが目標です.
[具体的な達成目標]
・現代の科学技術がかかえる問題群を把握すること.
・そうした問題群を解決していくためには,現在,何が求められているのかを理解すること.
・現状の科学技術研究制度や科学技術政策は,そうした求められる解決策を引き出すものになり得るのか,自分なりの意見をまとめること.
[必要知識・準備]
特別な知識は必要ありませんが,世界や日本社会の現実を若者らしい目でみつめ,自分の興味と関心を引き出し,学ぶ意欲に結びつける努力をしてください.
 21世紀の社会を考えたとき,どんな問題があるのか,自分は科学や技術のどんな知識を身につけ,社会のなかでどんな活躍をしたいと考えているのかなど,自分自身に問いただしてみてください.
[評価基準]
テーマ毎に課す小レポート(30%),討論への参加(30%),最終試験(40%)によって総合的に評価します.
[教科書]
  1. 特に指定はしませんが,新聞やニュースに毎日目を通してください.
[参考書]
  1. 講義中に適宜,文献を紹介します.
[講義項目]
 1.科学技術論の現代的課題
   ・技術の定義
   ・科学の定義
   ・「科学・技術」から「科学技術」へ
 2.知と技の創造の時代
   ・西欧ルネサンスと科学・技術
   ・「新しい哲学」としての科学
 3.科学・技術と産業の結合
   ・道具から機械へ
   ・蒸気機関と機械技術
   ・工学の誕生
 4.19世紀西欧の「近代化」と科学・技術
   ・大工業の誕生と科学技術 
   ・繊維産業,機械工業,電気通信事業の登場と社会の変化
   ・都市汚染,鉱害,公害の発生と科学者・技術者 
 5.「近代化」と技術開発
   ・日本の近代化と工業
   ・途上国の近代化と技術援助
 6.科学・技術と戦争
   ・科学者・技術者の国際的動向
   ・ABC兵器と科学・技術
 7.科学技術と環境
   ・経済成長と環境
   ・エネルギー技術と環境
   ・持続可能型社会,循環型社会と科学・技術
 
[教育方法]
可能な限りビデオ映像やスライドを活用し,具体的な問題提起を行います.
各自がどう考えるのか,みなさんとの討論を中心に授業を進めていきます.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)