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授業科目名
担当教官
生体触媒学
宇井 定春
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
265560 2 BT 2 前期 IV
[概要]
 酵素はタンパク性の生体触媒であるが、酵素の働きなくしては、生物の基本である代謝はもちろん、子孫を増やすこともできない。酵素の働きの中で最も重要な、基質特異性と反応の加速を中心に、その様々な特徴や性質を学ぶ。また、付随する生化学の基礎的事項の知識についても習得する。
[具体的な達成目標]
 卒業論文において文献内容が理解できる程度の知識を習得する。
[必要知識・準備]
 基礎知識として、高等学校生物レベル(生物IB)の内容を理解、修得しておくことが望ましい。
[評価基準]
 講義内容の理解度を、中間試験及び定期試験で評価する。
[教科書]
  1. 須藤・山本・有坂 訳, リッター生化学, 東京化学同人, ISBN:4-8079-0498-1
[参考書]
  1.  特に指定はしないが、更に深い理解を得るために、酵素学を中心に解説した参考書を参照すること。
[講義項目]
1. タンパク質 (タンパク質の一般的性質、一次構造、二次構造、三次構造、四次構造)
2. 変性、構造−機能相関と進化
3. ミオグロビン、ヘモグロビン、コラーゲンとαケラチン、免疫グロブリン (抗体)
4. タンパク質と栄養、X線回折、核磁気共鳴分光法

5. 酵素 (酵素の命名法と分類、反応速度)
6. 酵素の単位と酵素活性の測定、酵素の一般的な性質
7. 酵素−基質相互作用、酵素の反応速度論
8. ミカエリス−メンテンの式、代謝回転数とkcat、KmとVmax
9. 酵素阻害剤と基質阻害、アイソザイム
10. アロステリック酵素とフィードバック阻害、プロテインキナーゼとホスホプロテイン11. ホスファターゼ、酵素前駆体とタンパク質の消化、多酵素系、キモトリプシンの触媒機構
12. チロシンtRNA合成酵素の触媒機構、医学におけるタンパク質の利用

13. ビタミン、ホルモンから代謝へ (ビタミンの性質、構造、および機能、ビタミンと健康、ホルモンとシグナル伝達)
14. 代謝、エネルギー代謝の概略
[教育方法]
OHP等の視覚的教材を使用する。
また、適宜、プリントの配布を行う。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)