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授業科目名
担当教官
オペレーティングシステム
美濃 英俊
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
263306 2 F 3 後期 II
[概要]
オペレーティングシステム(OS)の以下の様な働きとそれを実現する仕組みについて
理解する。
・複数のプログラムを同時に実行し、その振舞いを管理する
・主記憶容量を超えたアドレス空間を提供する
・大量のデータを管理する
・容易な入出力手段を提供する
・計算資源の有効利用をはかる(複数プロセッサの利用も含む)
・利用者を認証し、データを保護する
[具体的な達成目標]
(1)コンピュータシステムの抽象化、仮想化というOS の役割とその仕組みが理解できる。
(2)並行プロセス(スレッド)を理解し、それを応用した正しいプログラムが書ける。
(3)イベント駆動プログラミングを理解し、実装できる。
(4)排他制御、同期を考慮したプログラミングができる。
(4)記憶階層とファイルシステムが理解できる。
(5)公開鍵暗号システムの基礎を理解し、正しく利用法できる。
[必要知識・準備]
「計算機アーキテクチャ I, II」の授業内容を習得している必要がある。特に「割り
込み」「ページング」「キャッシュ」について復習しておくこと。
[評価基準]
OS の働きとそれを実現するための主要な手法を理解しているかどうかを評価する。
また、英語による情報収集能力も評価する。2回の中間試験と期末試験で成績を決
定する。試験には「英語による問題」が含まれる。(内容は勿論 OS に関わるもの
である。)
[教科書]
  1. 指定しない。
[参考書]
  1. William Stallings, Operating Systems 4th ed., Prentice Hall, ISBN:0-13-031999-6
  2. Abraham Silbershatz and Peter Galvin, Operating System Concepts 5th ed., Addison-Wesley, ISBN:0-201-54262-5
[講義項目]
(1)OSの役割、抽象化、仮想化、マルチタスキング
(2)プロセスとスレッド、アドレス空間
(3)シグナル、イベント駆動プログラミング
(4)排他制御、同期、セマフォ
(5)デッドロックとその取り扱い
(6)入出力と割り込み
(7)メモリ管理、仮想記憶
(8)ファイルシステム
(9)保護とセキュリティー
(10)分散システム
[教育方法]
演習との連携を強くし、講義で学んだ概念を実感できるような演習課題を工夫している。英語の資料を利用し英語力の向上も期待している。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
目標(A)コンピュータを利用する上で OS がいかに重要な位置を占めているかを理解し、それがどのように実現されているかを学ぶ。
目標(B)OS で用いられる各種データ構造やアルゴリズムを学ぶ。
目標(C)OS が実現しているコンピュータハードウェアの抽象化について学ぶ。
目標(D)各種システムコール、ライブラリを用いたシステムプログラミングを経験する。
目標(F)マルチスレッドプログラミングを経験する。暗号化と認証の基礎を学ぶ。
目標(G)コンピュータのハードウェアを OS と関連付けて理解する。
[その他]
(未登録)