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授業科目名
担当教官
プログラミング入門
大渕 竜太郎
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
263104 2 F 1 前期 III
[概要]
プログラミングの基礎をC++言語により学ぶ.ただし,C++は大きな言語なので,その部分集合を対象とする.
講義を通して学ぶのは,プログラムとプログラミングとは何か,変数やオブジェクトとは何か,判断と繰り返しの制御構造,関数,デバッグの仕方,新しいクラスの定義の仕方,などである.単にC++の文法や意味を覚えるにとどまらず,「計算」のイメージをつかんでもらうことも重要な目的である.
[具体的な達成目標]
(1) コンピューティング,プログラムおよびプログラミング作業とは何か,その基本概念を理解する.
(2) C++言語の核となるサブセットを理解し,主要な基本データ型,制御構造,関数,クラス等を用い,簡単なプログラムを実装できる.
(3) プログラム作成,実行に必要な環境やツール(OS,コンパイラなど)の使い方の基礎を理解する.
(4) コメントなどを含め,保守性にある程度配慮したプログラムが書ける.
[必要知識・準備]
同時進行科目
情報処理及び実習
エディタの使い方,電子メールやウエブブラウザの使い方,概念的な計算機の仕組み.

プログラミング入門演習
プログラミングの演習.
[評価基準]
成績は,以下の4項目から決める.

(1) 期末試験:(80点を1回)
配点:上記の達成目標について,(1) 5点 (2) 60点 (3) 0点 (4) 5点
(2) クイズ:5点
(3) 課題(大小取り混ぜて合計8回で計20点)
課題の配点: 上記の達成目標について,(1) 3点,(2) 10点,(3) 2点,(4) 5点.
[教科書]
  1. 高橋 麻奈, やさしいC++ 第2版, Soft Bank Publishing, ISBN:4797324767
[参考書]
  1. Cay Horstmann, Computing Concepts with C++ Essentials, 3rd Edition, Wiley International, ISBN:0471164372
  2. ハーバート シルト, 独習C++, 第3版, 翔泳社, ISBN:4-7981-0318-7
[講義項目]
 (1)プログラミング初歩
   コンパイル,実行,変数
 (2)変数(1),式
   変数の型,式,演算子,標準入出力,stringクラス,図形オブジェクト
 (3)制御構文
   if文,for文,while文,初期化,更新,停止条件
(4)関数
   関数,戻り値,値パラメタ,参照パラメタ
(5)クラス
   クラス,メンバ関数,コンストラクタ
(6)変数(2)
   変数の有効範囲,寿命
(7)配列
   変数の配列,オブジェクトの配列,配列の引数
(8)入出力
   テキストファイルの入出力,整形
[教育方法]
*講義ではプロジェクタを使い,説明している.また,講義中用いるスライドはWebページで公開し,講義を聴くことに集中できるようにしている.
*実際にコンピュータでの動作を実演している.
*「プログラミング入門演習」と連携し,内容の理解度・定着度を高めるようにしている.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
教育目標(A)に対し
実世界から取り入れられた情報がプログラムで処理され,その結果が実世界に影響を与えることを理解する.プログラムのミスなどにより,経済的損失や人命の損失を含む重大な結果を生む場合があることを理解する.

教育目標(B)に対し
C++のなかで,プログラミング初学者に重要と思われるサブセットを理解し,これを用いてプログラムが書けるようにする.

教育目標(C)に対し
オブジェクト指向の考え方により,解こうとする問題やその解決法をモデル化する考え方の基本を学ぶ.また,C++言語を例に,これをC++のクラスとして実装する為の初歩を学ぶ

教育目標(D)に対し
テキストエディタ,コンパイラの使い方を学ぶ.また,ライブラリやデバッガの基本概念を理解する.また,プログラム実行環境としてのOS,ウィンドウシステムなどの基本的な役割を理解する.

教育目標(E)に対し
保守,再利用を含めたソフトウェアのライフサイクルの存在を理解する.その上で,プログラムの保守性を高める為には問題と解法の「良い」モデル化と,良いコーディングが大事なことを理解する.良いコーディングのための基本技能(コメントなど)を身に付ける.
[その他]
(未登録)