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授業科目名
担当教官
電子回路I演習
橋口 住久
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
262015 S 1 S 2 後期 II
[概要]
 電子回路Iの内容の理解を深め,応用力を養うための問題演習である。電子回路Iと一体化して,回路の解析と設計の力を養う。各自が実際に差動増幅器を設計製作し,測定によってその動作を確かめる。これによって,机上の計算と実際の回路の動作との相違を理解する。
[具体的な達成目標]
イ.トランジスタ/FETの型名の意味が説明できる。
ロ.トランジスタ/FETの静特性の意味が説明できる.
ハ.トランジスタ/FETの固定/自己バイアス回路の定数を決定できる.
ニ.トランジスタの小信号(hパラメータ)等価回路の意味が説明できる.
ホ.FETの小信号等価回路の意味が説明できる.
へ.等価回路が簡略化できる条件を説明できる.
ト.小信号等価回路を描くことが出来る.
チ.接地形式の意味を説明できる.
リ.小信号動作量の意味を説明できる.
ヌ.小信号等価回路を用いて、小信号動作量を求めることができる.
ル.単段増幅回路の設計ができる.
ヲ.差動増幅器の設計ができる。
ワ.差動増幅器の製作と特性測定ができる.
カ.RC結合増幅器の特性を定量的に説明できる.
ヨ.負帰還の効果を定量的に説明できる.
タ.正帰還と発振の説明ができる.
レ.RC発振器の発振条件を決定できる.
ソ.トランジスタの大信号動作と昇進合同さの違いを説明できる.
ツ.A級電力増幅器の動作を説明できる.
ネ.B級電力増幅器の動作を説明できる.
ナ.半波整流回路の動作を説明できる.
ラ.両波整流回路の動作を説明できる.
ム.電圧安定化回路の動作を説明できる.。
[必要知識・準備]
 電気回路(集中定数):キルヒホフの法則の運用,交流信号の複素表示,実効値,線形受動回路素子の特性。
 電子デバイス:トランジスタの静特性:hパラメータ等価回路,PN接合ダイオード,電界効果トランジスタ。
 数学:線形定数微分方程式(変数分離),複素数、三角関数
[評価基準]
上記達成目標に関して、複数回の試験の結果70%,毎回の演習課題30%,電子回路の複数回の試験の結果70%とした荷重和に、製作実験のレポートの評価{0=レポート提出なし~1.2=最良のレポート)を乗じ、その結果が60%に達したものを合格とする。
[教科書]
  1. 橋口住久, 基礎電子回路演習, 朝倉書店, ISBN:4-254-22611-X
  2. 藤井信生, アナログ電子回路, 昭晃堂, ISBN:4-7856-1140-5
  3. 雨宮好文, 現代電子回路学1, オーム社, ISBN:4-274-12749-4
[参考書]
  1. 相川孝作 石田哲朗 橋口住久, 最新電子工学概論, コロナ社, ISBN:4-339-00565-7,
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[講義項目]
 1.直流回路の復習
 2.交流回路の復習
 3.トランジスタの直流特性
 4.バイアス回路
 5.トランジスタのhパラメータ等価回路
 6.接地形式と小信号動作量
 7.差動増幅器
 8.負帰還増幅器
 9.電力増幅器
 10. 発振器
 11.整流回路
[教育方法]
1時限の講義と2時限の演習とを一体化して実施する。
1.1時限での講義内容についての問題演習を2時限に行ない、答案を提出させる。
その評価を最大15とする。
2.問題演習の課題をより深く検討してレポートとして翌日に提出させる。
その評価を最大10とする。
3.CISに掲示した正解を書き写して提出させる。
その評価を最大5とする。

指定の仕様の差動増幅器を設計製作し,特性を測定して、そのレポートを提出させる。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
教育目標「C-6:電気電子工学分野の専門的課題を解決する能力を養う」に対応する.
[その他]
(未登録)