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授業科目名
担当教官
機構学
澤登  健
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
261100 A 2 D 2 前期 I
[概要]
 機械は,自然界に存在する力学的エネルギー,熱エネルギー,化学エネルギーなどを変換・伝達して私たちの望む有用な機械的仕事を作り出す装置である。よって本教科では
 (1)機械のいろいろな運動とそれらを変換・伝達するためのしくみ(機構),
 (2)機械の運動特性と力学特性を解析する方法,
 (3)目的の運動や力を得るために必要な機構要素の種類とそれらの組み合わせ方
について学ぶ。
[具体的な達成目標]
 1.機構の構成や運動を表現するモデルを作くることができる。
 2.先行科目の知識(ベクトル,複素数,微積分など)を使って機構の運動解析と力解析ができる。
 3.リンク機構,カム機構,歯車機構,摩擦機構の運動特性と力学特性を理解し,わかりやすく説明することができる。
[必要知識・準備]
 1.力学の基礎知識(力のつり合い,運動の法則,拘束関係)
 2.数学の基礎知識(三角関数,複素数,ベクトル,微積分,初等幾何学)

   先行科目:基礎物理I,応用物理I,微分積分学及び演習
[評価基準]
[評価方法]
 中間試験20%,演習課題(小テスト,宿題,レポートなど)20%,期末試験60%として評価する。
[評価基準]
 講義内容の基礎的な知識が修得されていること,それらを与えられた問題に適用して筋道を立てて考えることができるかで評価する。
[教科書]
  1. 安田 仁彦, 機構学, コロナ社, ISBN:4-339-04046-0
[参考書]
  1. 藤田 勝久, 機械運動学, 森北出版社, ISBN:4-627-66521-0
  2. 高野政晴,遠山茂樹, 演習機械運動学, サイエンス社, ISBN:4-7819-0362-2
  3. 三浦 宏文編著, 機械力学 機構・運動・力学, 朝倉書店, ISBN:4-254-23751-0
[講義項目]
 1. 機械と機械運動学
     機械の機能と運動の種類,機械の要素と自由度

 2. 機構の運動解析
     機構の運動学,平面および空間機構の変位,速度,加速度解析法

 3. 機構の力解析
     平面および空間機構の力解析法

 4. リンク機構
     4節リンク機構の運動と力解析,多節リンク機構と特殊運動機構

 5. カム機構
     カム曲線,カム機構の力学,カム形状の解析

 6. 歯車機構
     歯車の種類と用途,歯車歯形論,かみ合い率とすべり率,歯車列

 7.摩擦機構
     ねじ機構,摩擦車,巻掛伝動
[教育方法]
 1.教科書を中心に講義をするが,内容の理解を助けるために必要な力学や数学の基礎事項をまとめた補助教材と演習課題をYINS-CISを通じてあらかじめ配信する。
 2.講義では基礎原理や考え方を講義課題に沿って展開する力を付けさせることに重点をおく。
 3.講義内容をより理解しやすくするために,ビデオやOHPなどのビジュアル教材を活用する。
 4.小テストやレポートを課すことによって講義内容を要領良くまとめ,自らの問題解決に活用する能力を養わせる。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
 (C) 機械工学の基礎−機械工学の基礎知識の修得とそれらを活用して問題を解決する能力の涵養
    「運動と振動」−(4)機構の力学(キネマティクス)
[その他]
 1.講義に関する連絡はYINS-CISを通じて行う。
 2.オフィスアワーは火曜日16:00~18:00。