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授業科目名
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担当教官
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遺伝科学概論
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山崎 豊彦
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時間割番号
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単位数
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コース
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履修年次
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期別
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曜日
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時限
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255375 | 2 | BT | 2 | 後期 | 木 | II |
[概要] | ||||||
21世紀はバイオテクノロジ-の真価が問われる時代だと言われている。そのバイオテクノロジ-の基本技術の一つに、育種技術がある。この育種技術は、従来から遺伝学にささえられて発達して来たものである。したがって、今日のバイオテクノロジ−の隆盛は、遺伝学の発展に負うところが大きい。ここでは、遺伝の根本原理と言われている「遺伝子(DNA)の共通生命原理」の理解に主眼を置いて講述する。なおその目的は、精緻で全く無駄のない生体機能の正確な理解に基づく生き物のスバラシサの認識と、関連知識や技術(バイテク)の人間社会への有効利用にある。 | ||||||
[具体的な達成目標] | ||||||
1.遺伝子研究のル-ツを理解する。 2.遺伝物質(DNA)の構造と機能を分子レベルで理解する。 3.遺伝情報の伝達機構を理解する。 4.遺伝情報の発現機構を理解する。 5.形質遺伝の規則性を理解する。 実験系集団(メンデルの法則)、自然集団(ハ-デイワインベルグの法則) 6.バイオテクノロジ-の育種や医療への実用化の現状を理解し、今後の可能性を展望する。 |
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[必要知識・準備] | ||||||
高等学校で使用する教科書の「遺伝と変異」の項にある程度の予備知識が有れば十分である。しかし、最も大切なものは「生き物」に対する興味である。 | ||||||
[評価基準] | ||||||
出席回数、各単元終了時のミニテスト、期末試験の結果を総合評価。 遺伝現象の真の理解は、DNAの共通生命原理の完全なマスタ−にあるので、この点を重点的に評価する。 なお、断片的知識の羅列は評価の対象にはならない。 |
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[教科書] | ||||||
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[参考書] | ||||||
[講義項目] | ||||||
1.遺伝学の3本柱(遺伝物質はなにか、その伝達機構、発現機構) 2.遺伝子研究の歴史 3.遺伝子と染色体(遺伝子の役割、DNAの構造と機能, 染色体の構造 4.遺伝情報の伝達 細胞分裂 (体細胞分裂、減数分裂、分裂に伴う染色体の挙動) DNAの代謝(DNAの合成、間違った塩基対の校正) RNAの代謝(転写機構、Pribnow配列、RNAのプロセッシング ) 5.メンデル性遺伝 6.集団遺伝学(任意交配集団、ハ−デイワインベルグの法則) 7.遺伝学と人間社会(育種への応用、がんや老化の遺伝) |
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[教育方法] | ||||||
1.基礎教科の確実な理解に基づいた応用(実用)を、工学教育の理念に据えた授業が出来るよう、心がけている。 2.講議では、出来るだけビデオ、OHP、スライド等の視聴覚教材を準備して講議内容の理解を助け時間の有効利用を目指すと共に、プリント集を配付して図表を手元に残すことにより、これら教材の欠点を補い授業時間以外の教育効果を期待している。 |
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[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応] | ||||||
(未登録) | ||||||
[その他] | ||||||
(未登録) |