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授業科目名
担当教官
基礎物理学I
春日 正伸
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
252030 E 2 E 1 前期 I
[概要]
力学を中心とした物理現象に微分積分の考え方を取り入れ、物理学の基本法則の理解を深め、科学的な思考能力・探究能力を育てる。すでに学習した物体の運動について、位置・時間・エネルギーの関係をあらわす方程式がどのように導かれるか、より基本的な事柄を理解する。特に、運動方程式を作って解き、その意味するところを感得することに主眼を置く。
[具体的な達成目標]
A.速度、加速度の概念を理解し、数式とホドグラフを用いて説明することができる。
B.自由落下、単振動の運動方程式を書き、その解を示すことができる。
C.ニュートンの第二法則からエネルギー保存則が導ける。
D.力と回転モーメントを考慮するつりあいの問題が解ける。
E.ポテンシャルの概念を理解し、これに関連した問題が解ける。
F.簡単な系の慣性モーメントを求めることができる。
G.流体の圧力に関するバランスの式から、大気圧の高度依存性を求めることができる。
H.教科書の各章の章末問題が解ける。
[必要知識・準備]
高等学校で履修する程度の物理学。大学では、基礎解析I(微分積分学I)を同時履修、または履修済みであることが望ましい。
[評価基準]
中間+期末試験の平均得点が60%以上であること。ただし、宿題として課す補足的なレポートをプラス要因として考慮する。
[教科書]
  1. 小出昭一郎, 物理学(三訂版), 裳華房, ISBN:4785320745,
    (「力学」のみの分冊版もある。)
[参考書]
  1. ファインマン他著、坪井忠二訳, ファインマン物理学I 力学, 岩波書店, ISBN:4000077112,
    (さらに本格的に学びたい人に好適)

  2. キッテル他著、今井功監訳, バークレー物理学コース 力学 上, 丸善, ISBN:4-621-04446-X,
    (詳細に書かれ、定評ある名著)

  3. キッテル他著、今井功監訳, バークレー物理学コース 力学 下, 丸善, ISBN:4-621-02966-5,
    ( )
[講義項目]
1.速度と加速度:位置ベクトル、速度ベクトル、加速度ベクトル、極座標
2.質点の力学 :運動の法則、放物体の運動、単振動と減衰振動、力学と仕事、
    力学的エネルギーと保存則、中心力場内の運動
3.質点系と剛体:運動量と角運動量、重心運動と内部運動、剛体の力学、慣性モーメ  ント
4.弾性体と流体:応力と歪み、弾性率、たわみと捻れ、静止流体の圧力、粘性流体
 
[教育方法]
板書を伴う口頭説明を行なう。学生には、目、耳、頭脳、手をフルに働かせて集中することを要求する。適宜、演示実験を行なうほか、随時簡単な復習用レポートを宿題として課す。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
本科目は電気電子システム工学科の掲げる学習・教育目標「C-1数学、物理学などの自然科学の基礎学力を養う」に対応する。
[その他]
(未登録)